平家の落人伝説が残る熊本県八代市の五家荘(ごかのしょう)。五家荘の椎原(しいばる)地区にあるのが、緒方家。壇ノ浦の戦いで敗れた平清経の子孫という緒方紀四郎盛行(代々椎原を支配)が、江戸時代に暮らした屋敷を復元したもの。平成12年までは旅館として使われ、その後、往時の姿に復元されています。
椎原に落ち延びた緒方家の子孫の家を復元
文治元年(1185年)、壇ノ浦合戦に敗れた平重盛(たいらのしげもり=平清盛の嫡男)の三男、平清経(たいらのきよつね=緒方惟義に追い落とされ、豊前国柳浦で入水自殺)が豊後竹田に落ち延び、緒方実国(おがたさねくに)の娘を妻に迎えて緒方姓を名乗ります。
緒方清国と名を変え肥後国白鳥山(現・八代市泉町樅木)へ、その4代目の子孫・緒方紀四郎盛行らが住み着いたというのが五家荘の椎原(しいばる)、久連子(くれこ)、葉木(はぎ)という3集落。
緒方紀四郎盛行は椎原に土着、弟の近盛と実明がそれぞれ久連子、葉木を支配したのです。
椎原に落ち延びた子孫が緒方家というわけです。
あくまでも伝承の域を出ない話ですが、五家荘は「平家落人の里」のなかでは、信頼性のある場所のひとつです。
1階は囲炉裏部屋、2階には隠し部屋があり、収納型の隠し階段もあって人目を忍び隠れ住んだ平家落人の暮らしぶりを感じることのできる貴重な施設です。
葉木地区にある「山里料理の宿 佐倉荘」も子孫である緒方家が営む宿。
当主で50代目という家系図も残されています。
緒方家 | |
名称 | 緒方家/おがたけ |
所在地 | 熊本県八代市泉町椎原46 |
関連HP | 八代市公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道松橋ICから約47km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 緒方家 TEL:0965-67-5118 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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