京都府京都市東山区祇園町、八坂神社からすぐの四条通に面して建つ、よーじや祇園本店。明治37年創業の化粧小物の店ですが、この店を全国的にも有名にしたのは、なんといっても「あぶらとり紙」。その本店が祇園にあり、すぐ近くには「よーじやカフェ祇園店」も営業しています。
京都の文化が育んだ「あぶらとり紙」を購入
明治37年8月、「國枝商店」として、初代・國枝茂夫が三条御幸町下ルに店を構え、舞台化粧の紅や白粉などの商いを行なったのが「よーじや」の始まり。
大正初期には口腔の衛生が注目されたことから、初代は当時「楊枝」(ようじ)と呼ばれた歯ブラシの商いに力を入れ、そのため「楊枝屋(ようじや)さん」と呼ばれたことが、現在の社名の由来です(大正4年に本店を新京極に移転)。
「あぶらとり紙」は、出入りの撮影所で、映画関係者から相談を受け考案したという映画の街・京都らし逸品。
大正10年の発売で、当初は現在の4倍の大きさでしたが、手の平サイズの手帳型に改良して1冊5銭で売り出したところ、舞台や映画、さらには花街(はなまち)に関係する人々の評判が口コミで京都の女性の間で拡大。
現在のロゴマークが誕生したのは、昭和40年。
昭和42年には2号店として祇園店がオープン(令和3年8月1日に祇園本店としてリニューアル)。
今やその名声は全国に広がり、「あぶらとり紙」といえば「よーじや」というわれるまでに成長。
4代目・國枝泰博は、開発部門を設立、新店舗の展開も手掛け、今では羽田空港にもショップがオープンするほどに発展しています。
よーじやの「あぶらとり紙」は余分な皮脂だけを吸収し、使用することでただ皮脂を取るだけでなく、スキンケアやメイク崩れの防止など多くのメリットがあります。
一度使うと、ほかのものでは満足できなくなるという質感の「あぶらとり紙」。
ほかにまゆ珠やぬか袋、せっけんなど、どれも評判。
京都市内には祇園本店のほか、銀閣寺店、金閣寺店、清水産寧坂店など支店も数多く展開していますが、祇園本店の2階には商品を試すことができる体験コーナーが設けら、2ヶ所ある手洗い場には、せっけんなどのボディケア用品や基礎化粧品を試すことができます。
祇園本店には「あぶらとり紙」のほかに、伝統化粧道具「粧具」、基礎化粧品を扱うコーナーもあり充実。
伝統化粧道具は、昔ながらの舞台化粧道具を販売。
刷毛、筆、日本の伝統色の口紅、フェイスカラー、フェイスパウダーなどまさに京文化が感じられます。
よーじやでは、通販サイトも用意。
季節限定商品なども扱っています。
よーじや祇園本店 | |
名称 | よーじや祇園本店/よーじやぎおんほんてん |
所在地 | 京都府京都市東山区祇園町北側270-11 |
関連HP | よーじや公式ホームページ |
電車・バスで | JR京都駅から市バスで18分、祇園下車、すぐ。または京阪本線四条駅から徒歩5分、阪急京都線河原町駅から徒歩10分 |
ドライブで | 阪神高速8号京都線鴨川西出口から約5km。または、名神高速道路京都南ICから約8kmで京都市鴨東駐車場 |
駐車場 | 京都市鴨東駐車場(131台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | よーじや祇園本店 TEL:075-541-0177 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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