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下鴨神社(賀茂御祖神社)

上賀茂神社(賀茂別雷神社)、八坂神社や伏見稲荷大社に並ぶ京都最古の神社で、上賀茂神社とともに山城国一之宮。平安時代以前からの原始林がそのまま残る「糺の森」(ただすのもり)に鎮座しています。正式名は賀茂御祖神社 (かもみおやじんじゃ)で、鴨川の下流に位置するので下鴨神社と通称。世界遺産「古都京都の文化財」のひとつ。

「糺の森」に鎮座する京都最古の社

下鴨神社(賀茂御祖神社)、上賀茂神社(賀茂別雷神社)とあわせて賀茂社と総称されています。
祭神は西殿に奉られるのが賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、東殿は玉依嬢命(たまよりひめのみこと)。
玉依姫命は、上賀茂神社の祭神・賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)の母、賀茂建角身命は、玉依姫命の父であることから、賀茂御祖神社と呼ばれているのです。

賀茂建角身命は、京の守護神で平安京造営に際しても、まずはこの社への祈願から始まったという由緒ある神様。
まさに皇城鎮護の社です。

「糺の森」 は、賀茂御祖神社本殿から南の摂社・河合神社に至る12haにおよぶ森。
賀茂建角身命は京都を拓いた帰化人・賀茂一族とも推測され、その意味からもまさに古代いおける京都の原点はこの「糺の森」にあるのです。
御手洗川が流れ、みたらし池があり、御手洗社も鎮座しています。
土用の丑の日に森を流れる川に足をつけて健康を祈る習わしも残されています。

東殿、西殿の本殿2棟は1863(文久3)年の再建ながら、古代からの神社様式の遺風を残し国宝に指定されています。

境内の摂社や祭礼にも注目を!

広大な境内には1628(寛永5)年築の53棟にも及ぶ社殿群が建ち並び、国の重要文化財に指定。
入口近くにある摂社の河合神社は鴨長明ゆかりの古社で、平安時代編纂の『延喜式神名帳』に記載される式内社。
南口鳥居をくぐった先の相生社は、縁結びで有名です。

毎年1月4日に行われる『蹴鞠はじめ』(けまりはじめ)や5月3日の『流鏑馬神事』(やぶさめしんじ)、5月15日の『葵祭』(正式には『賀茂祭』)、7月の丑の日を中心に行なわれる『御手洗祭』は有名な神事。

祇園祭、時代祭とともに京都三大祭に数えられる『葵祭』(5月15日)は、賀茂御祖神社(下鴨神社)、賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭で、正しくは賀茂祭。
6世紀前半、欽明天皇の時代に発生した飢餓疫病を退散させる神事がルーツという歴史ある祭事で、平安時代に祭りといえば、賀茂祭をさし、『源氏物語』や『枕草子』にも記されています。

みたらし団子のルーツ
糺の森にある御手洗池(みたらしのいけ)の水泡を模して「御手洗団子」となったといい、加茂みたらし茶屋が全国のみたらし団子のルーツとなっています。
後醍醐天皇が下鴨神社参詣の際、御手洗池で水を掬おうとしたところ、最初に泡が1つ浮かび、しばらく経ってから4つの泡が立て続けに浮かんだのだとか。
それを人の五体に見立て、5個の団子からなるのがみたらし団子というわけなのです。
「加茂みたらし茶屋」の団子の数は5つで、4つと1つの間にちゃんと隙間が空いています。

下鴨神社(賀茂御祖神社) 3つのチェックポイント

世界遺産に登録される京都最古の神社は「糺の森」に包まれている
12haの原始の森に鎮座し、国宝2棟、重文53棟の社殿群は必見!
例祭は、京都三大祭のひとつ『葵祭』

下鴨神社(賀茂御祖神社)
名称 下鴨神社(賀茂御祖神社)/しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)
Shimogamo-jinja Shrine
所在地 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
関連HP 下鴨神社公式ホームページ
電車・バスで 京阪本線出町柳駅から徒歩5分、JR京都駅から市バスで28分、下鴨神社前下車
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約12km
駐車場 300台/有料
問い合わせ 下鴨神社(賀茂御祖神社) TEL:075-781-0010/FAX:075-781-4722
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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