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圓徳院

圓徳院

京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺、高台寺の重要な塔頭(たっちゅう=子院)が圓徳院。慶長10年(1605年)、豊臣秀吉の北政所(ねね=出家して高台院湖月尼)の甥、木下利房(きのしたとしふさ)が、秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿と前庭を移築したのが始まり。ねねが没するまでの19年間をこの地で過ごしています。

圓德院は、木下利房の法号

秀吉亡き後、高台院(北政所)を慕って、徳川家康をはじめとする大名、高僧、茶人、歌人、画家が足繁く訪れた場所にもなっています。
とくに家康との縁は深く、関ヶ原の合戦前の諸大名の駆け引きの際には大きな影響を与え、関ヶ原の合戦に大きな影響を与えたことは有名で、大河ドラマなどの時代劇でたびたび登場するシーンはここが舞台です。
高台院(北政所)没後9年目の寛永9年(1632年)に高台寺の三江紹益(さんこうじょうえき)を招いて、木下家の菩提寺とし、高台寺の塔頭となったもの。

安置されている三面大黒天は秀吉の念持仏と伝わっています。
現存する方丈は、木下家が圓徳院に客殿として建立したもの。
桃山時代の雰囲気を残す枯山水の北庭は、賢庭が作庭した伏見城の化粧御殿前庭を移設したもので国の名勝。
伏見城のあった時には池泉回遊式の大名庭園でしたが、規模が大きすぎたため、移設時に枯池泉座視式に改め、さらに小堀遠州(こぼりえんしゅう)が整えています。

方丈にある長谷川等伯の襖絵(国の重要文化財)は、特別公開時に観賞できます。
長谷川等伯の襖絵は、大徳寺三玄院の襖絵だったものですが、明治初年の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の際に圓徳院蔵に代わったもの(円徳院に山水図32面、京都楽美術館に松林山水図4面が分蔵)。
特別公開時以外に観賞したい場合は電話または葉書で予約が必要。

境内には木下利房墓所(戒名:円徳院殿半湖休鷗居士)があります。
高台院の墓所は高台寺で、遺骨は高台寺霊屋に安置されています。

圓徳院
名称 圓徳院/えんとくいん
所在地 京都府京都市東山区高台寺下河原町530
関連HP 圓徳院公式ホームページ
電車・バスで JR京都駅から市バスで19分、東山安井下車、徒歩5分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約8km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 圓徳院 TEL:075-525-0101/FAX:075-561-2724
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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