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夏は涼しい洞窟探検! 関東周辺おすすめ11洞

夏は涼しい洞窟探検! 関東周辺おすすめ11洞

関東エリアの鍾乳洞は一周40分という不二洞(群馬県多野郡上野村)を筆頭に、東京都奥多摩町の日原鍾乳洞など、数多くの鍾乳洞があります。ここでは観光洞として気軽に入洞できる10洞と、ケービングの入門的な洞窟の神庭鍾乳洞(埼玉県秩父市)を加えた11洞を紹介。

栃木県

宇津野洞窟|佐野市

所在地:栃木県佐野市会沢町1074
総延長:100m
洞窟内の温度:一年を通じて15度前後
歴史:日光開山で知られる勝道上人(しょうどうしょうにん)ゆかりと伝えられる、佐野坂東三十三箇所観音霊場第32番札所・宇都野山高勝寺の一部
概要:入洞無料
鍋山石灰岩(葛生地区では全長30km、直径8kmにわたり馬蹄形に層状に石灰岩層を形成)に発達する鍾乳洞
周囲には、住友大阪セメント栃木工場唐沢鉱山、駒形石灰工業会沢工場、吉澤鉱業葛会沢鉱山など、石灰岩を砕石する鉱山が多数あり、栃木県屈指の鉱山地帯

宇津野洞窟

栃木県佐野市会沢町にある鍾乳洞が、宇津野洞窟(うつのどうくつ)。標高165mに位置し、全長100mほどの洞内には、発達した鍾乳石や石筍を観察できます。洞内は 一年を通じて15度前後を保っているので、夏は涼しく、冬は暖かく感じることができます

出流鍾乳洞|栃木市

所在地:栃木県栃木市出流町288
総延長:探勝、拝観できるのは20mほど
洞窟内の温度:不明
歴史:勝道上人の父は下野介(下野国府に任官する次官)・若田高藤で(母は吉田主典の娘・明寿)、なかなか子供ができなかったため、この鍾乳石(十一面観音像)に祈願して、無事出産、その生まれた子が日光開山の勝道上人(しょうどうしょうにん)とも
概要:坂東三十三観音霊場の第17番札所、関東八十八ヶ所の特別霊場の満願寺奥の院の拝殿が鍾乳洞の入口

出流鍾乳洞(満願寺奥の院)

栃木県栃木市出流町にある真言宗智山派の寺で、坂東三十三観音霊場の第17番札所、関東八十八ヶ所の特別霊場が、出流山満願寺(出流観音)。「観音の霊窟」とされるのが出流鍾乳洞(満願寺奥の院)で、鍾乳石が生み出した十一面観音像は、子授け、安産、子育

源三窟|那須塩原市

所在地:栃木県那須塩原市塩原1118
総延長:50m
洞窟内の温度:15度~16度
歴史:源有綱(みなもとのありつな)伝説の残る鍾乳洞で、明治43年に史跡・観光洞窟として開業、後に源三窟になったもの
概要:塩原11湯(那須塩原温泉郷)の中心、古町温泉にある鍾乳洞

源三窟

栃木県那須塩原市塩原、塩原11湯(那須塩原温泉郷)の中心、古町温泉にある鍾乳洞が、源三窟(げんざんくつ)。塩原カルデラのカルデラ湖だった「古塩原湖」に石灰分を多く含む温泉水の沈殿物(石灰華)が堆積し、石灰岩層を生み出したもの。塩原に伝わる源

群馬県

不二洞|上野村

所在地:群馬県多野郡上野村川和665
総延長:2.2km
洞窟内の温度:11度前後
歴史:平安時代に発見されていましたが、初めて探検に成功したのは400年前、藤原山吉祥寺の僧で、洞内を修行の場、霊域に
概要:洞内は照明と遊歩道が完備し40分ほどで探勝可能

不二洞

群馬県上野村の川和自然公園にある全長2.2kmと関東一の規模を誇る鍾乳洞が不二洞(ふじどう)。上野村には生犬穴(おいぬあな)もあり、奥多野地域には石灰岩地が断続的に分布していることがわかります。不二洞は、平安時代に発見されていましたが、初め

小平鍾乳洞|みどり市

所在地:群馬県みどり市大間々町小平445
総延長:93m
洞窟内の温度:13度~15度
歴史:明治7年2月8日に、当時の大間々村で石灰岩の採掘中に偶然発見され、その後、岩屋参観料を徴収して見学させたところ多くの見学人を集めましたが何らかの理由で埋没し、いつしか言い伝えのなかに眠る「幻の鍾乳洞」に
昭和59年に埋没場所が判明し、明治大学地底研究部が調査、その後、観光洞として公開
概要:鍾乳洞、湿生植物園の共通入場券を販売され、湿生植物園の見学も可能

小平の里(鍾乳洞エリア)

小平の里(おだいらのさと)は、群馬県みどり市の大間々地区にある自然体験エリア。鍾乳洞エリアには、古老の言い伝えをもとに昭和59年に発見された小平鍾乳洞を中心に、湿生植物園、食事処「狸穴亭」、物産販売所の「ふれあい館」があります。小平鍾乳洞は

埼玉県

橋立鍾乳洞|秩父市

所在地:埼玉県秩父市上影森708
総延長:140m
洞窟内の温度:10度台をキープ
歴史:秩父三十四所観音霊場・札所28番の橋立堂横にある鍾乳洞で、秩父の巡礼者たちが「胎内くぐりの霊場」と称した霊域
宮沢賢治も20歳のとき、地質調査で立ち寄り
概要:総延長140mの見学路に、高低差が30mもある縦穴
鍾乳石や石筍(せきじゅん)、石柱には、観音霊場だったために大日如来、帝釈天、五百羅漢、「弘法の後ろ姿」、「下り龍の頭」など、仏教的な呼び名が付けられています

橋立鍾乳洞

埼玉県秩父市上影森、石灰岩採掘が今も続く武甲山の西端に位置する石灰岩の大岩壁の下に入口のある鍾乳洞が、橋立鍾乳洞。隣接して秩父三十四所観音霊場・札所28番の橋立堂が建ち、岩壁の基部は、縄文時代草創期から古墳時代の遺物が出土する橋立岩陰遺跡が

神庭鍾乳洞(かにわしょうにゅうどう)|秩父市

所在地:埼玉県秩父市三峰女夫岩139-1
総延長:460m
洞窟内の温度:不明
歴史:下部の泥岩層には、5万年前の荒川の浸食で誕生した半洞窟状の神庭洞窟があり、隆起線文土器(りゅうきせんもんどき)などの縄文時代の遺物、獣骨などが出土
概要:観光洞窟ではないので、ヘルメット、ヘッドランプなど装備持参で入洞を(経験者同伴で)

神庭鍾乳洞

埼玉県秩父市大滝の神庭地区の荒川の削る断崖にある洞窟が、神庭鍾乳洞(かにわしょうにゅうどう)。荒川の河岸段丘上部の石灰岩が浸食され、水平洞と垂直洞、ドーム状の空間を含め総延長460mの鍾乳洞が誕生。観光施設でないため照明はないので、ヘルメッ

東京都

日原鍾乳洞奥多摩町

所在地:東京都西多摩郡奥多摩町日原760
総延長:1270m、高低差134m(公開されているのはその一部)
洞窟内の温度:年間を通じて11度
歴史:鎌倉時代に一石山大権現(いっせきさんだいごんげん/一石山御岩屋)として修験道の行場となった聖地
概要:規模は瀧谷洞(ろうこくどう/埼玉県秩父市)と並び関東で最大級ですが、瀧谷洞が非公開のため、公開される鍾乳洞では関東ナンバーワン
石筍(せきじゅん=床から搭状にのびる石)、石柱が林立の新洞がハイライト

日原鍾乳洞

東京都の最奥、奥多摩町日原にある総延長1270mの日原鍾乳洞。規模は瀧谷洞(ろうこくどう/埼玉県秩父市)と並び関東で最大級ですが、瀧谷洞が非公開のため、公開される鍾乳洞では関東ナンバーワン。東京都の天然記念物に指定されています。年間を通じて

大岳鍾乳洞あきる野市

所在地:東京都あきる野市養沢1587
総延長:300mほど
洞窟内の温度:11度〜13度
歴史:田中雄嘉造が山仕事の最中に谷の清水から白い煙が立ち上るのを発見、昭和36年に探索し、洞窟を確認、夫婦で土を手で掻き出し、中に人が入れるように整備して、公開
概要:孫の田中嘉伸・友美夫妻が、跡を継ぎ、公開中
所要時間5分ほどのチャレンジコースは、入口で貸し出すヘルメットを着用

大岳鍾乳洞

東京都あきる野市、大岳山(1266.4m)の東、大岳沢沿い、大滝の下流側にある鍾乳洞が、大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう)。東京都の天然記念物に指定されている鍾乳洞で、昭和36年10月、田中雄嘉造(たなかおかぞう)が発見、翌年から公開し

三ツ合鍾乳洞|あきる野市

所在地:東京都あきる野市養沢1075
総延長:120m
洞窟内の温度:不明(他の鍾乳洞より洞内の気温は少し高め)
歴史:昭和45年に発見された比較的に新しい鍾乳洞
概要:その名の通り3つの洞窟が重なるように3段になっている縦穴で、落差12mの不老長寿の水「竜神の滝」も懸かっています
都合により休業となる場合もあるので、事前に確認してから探訪を

三ツ合鍾乳洞

東京都あきる野市にある「東京(多摩)三大観光鍾乳洞」のひとつが、三ツ合鍾乳洞(みつごうしょうにゅうどう)。同じあきる野市の大岳鍾乳洞、奥多摩町の日原鍾乳洞ほどの知名度はありませんが、観光鍾乳洞のひとつで、公開されています。鍾乳石の成長過程を

清見が岡鍾乳洞|小笠原村・母島

所在地:東京都小笠原村母島
総延長:65m
洞窟内の温度:不明
歴史:小笠原の隆起カルストの一部
概要:小笠原母島観光協会(沖港船客待合所内)で、入洞を申し込み、入口の鍵とヘルメットを借りて、3分ほど移動して入洞する仕組み(小笠原母島観光協会の営業時間内での対応なので、昼休みなどは受付不可となります)
照明完備で5分ほどで探勝可能

清見が岡鍾乳洞

東京都小笠原村、母島の玄関口・沖港にある鍾乳洞が、清見が岡鍾乳洞(きよみがおかしょうにゅうどう)。珍しい港近く(沖港から徒歩5分)の鍾乳洞で、入洞には沖港にある小笠原母島観光協会への申込みが必要。小笠原では南島の沈水カルスト地形が有名ですが

夏は涼しい洞窟探検! 関東周辺おすすめ11洞
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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