普通鉄道で、日本一長い駅名は、平成28年の熊本地震から見事に復興を遂げた南阿蘇鉄道に。高森駅~立野駅を走るトロッコ列車も人気ですが、そのトロッコ列車も停車する駅が、日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん)駅です。
普通鉄道限定ですが、14文字が日本最長

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」(ちょうじゃがはましおさいはまなすこうえんまえ)駅も読みでは同じ22文字ですが、文字数でひとつ足りずに首位の座を譲っています。
平成13年、一畑電気鉄道(現・一畑電車)北松江線の古江駅がルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅(読み24文字、表記18文字)に改称されたため、いったん、日本一長い駅名の座を譲りましたが、平成19年、松江イングリッシュガーデン前駅(読み16文字、表記14文字)になったため、南阿蘇水の生まれる里白水高原駅が再びTOPに返り咲いています。
南阿蘇鉄道は、もともとは国鉄高森線でしたが、昭和61年4月1日、3セクのに転換され、平成4年4月1日、南阿蘇水の生まれる里白水高原駅が開業されたもの。
当初から無人駅で、駅名も「日本一長い駅名」を狙って付けられています。
水の生まれる里というのは、周辺が南阿蘇谷の湧水地帯で、寺坂水源、湧沢津水源、塩井社水源など多数の湧き水があります。
稲美阿蘇鉄道によれば、「あまりの駅名の長さのため、案内やきっぷなどでは当駅は『白水高原駅』と省略して表記」とのこと。
無人駅ながら十二角形の開放的なログハウス風待合所があり、おしゃれな感じです。
ちなみに、跨座式モノレール「舞浜リゾートラインディズニーリゾートライン」のリゾートゲートウェイ・ステーション駅、東京ディズニーランド・ステーション駅は17文字で南阿蘇水の生まれる里白水高原を上回りますが、普通鉄道ではありません。
同様に、富山地方鉄道の「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)停留場」はなんと32文字ですが、こちらも路面電車(軌道)です。
世界一長い駅名は、Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch(赤い洞窟の聖ティシリオ教会のそばの激しい渦巻きの近くの白いハシバミの森の泉のほとりにある聖マリア教会)駅で、イギリス西部、ウェールズにあります(駅名はウェールズ語で観光誘客を目的に、19世紀末に改称)。
普通鉄道で、日本一長い駅名は、阿蘇谷に! | |
名称 | 南阿蘇水の生まれる里白水高原駅/みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげんえき |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松 |
関連HP | 南阿蘇鉄道公式ホームページ |
問い合わせ | 南阿蘇鉄道高森駅 TEL:0967-62-0058 |
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