JR&私鉄 日本最長の列車とは!?

日本最長の列車

地方から出てきた人は首都圏で「次の列車は短い11両編成です」という放送を聞くと、驚く人も多いのですが、首都圏のJR線は最長で15両編成(20m×15両で全長300m)で運転されています。東海道新幹線は16両、東北・秋田新幹線、東北・山形新幹線は17両編成ですが、日本最長は、東海道新幹線です。

新幹線の救援連結では、32両810mというケースも

日本最長の列車

東北・秋田新幹線、東北・山形新幹線は17両編成で、盛岡駅で「はやぶさ」と「こまち」、福島駅で「やまびこ」と「つばさ」を分割します。
東京駅からだと盛岡駅、福島駅までは旅客列車としては日本最長の17両編成ですが、「こまち」と「つばさ」は在来線区間を走るミニ新幹線なのでE5系「はやぶさ」+E6系(ミニ新幹線)で、E6系は先頭車23m、中間車20.5mとE5系の先頭車26.5m、中間車25mと連結しても全長は402mほどに。

対する東海道・山陽新幹線N700系・N700Sは、鼻の長い先頭車が27.35m、中間車も25mなので、16両編成でも全長は404mとわずかに逆転して長さでは首位となります。

在来線では、上野東京ライン・湘南新宿ラインは10両と15両、横須賀線・総武快速線は11両と15両で、最長の15両の場合は、JR線の通勤電車は1両につき20mなので20m×15両で300mという長さになります。
先頭から最後尾まで移動すると「陸上300mトラック」一周と同じことに。

私鉄では、京浜急行が品川~金沢文庫間でラッシュ時に特急などの優等列車で運転する12両編成がもっとも長く、京急の車両は1両が18mのため、12両編成では全長216mとなります。
それに迫るのが近鉄で、10両編成ながら1両が21mなので210mと負けず劣らずの長さに。

アメリカの貨物列車は、120両編成と、気が遠くなるほど長い編成がありますが、国内では東海道・山陽本線などの幹線系統のコンテナ貨車が最長26両編成、機関車を含めると27両編成が最長。
さらに、山陽本線の勾配区間、通称「セノハチ」では、後押しする機関車を連結するため、最大28両編成、全長560mという、日本一長い編成が組まれています。

年に一度行なわれるJR東海の総合復旧訓練では、16両編成が動かなくなったとき、16両編成が救援に向かうという救援連結を行なうために、32両、810mという長大な編成が実現します。

日本最長の列車

日本の旅客列車 長さTOP5

順位名称両数全長運転区間
1位東海道・山陽新幹線N700系・N700S
「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」
16両404m東京〜博多(「のぞみ」)
2位「はやぶさ・こまち」「やまびこ・つばさ」17両402m東京〜福島、東京〜盛岡
3位JR東日本E231系・E233系・E531系電車
東海道本線・宇都宮線・湘南新宿ラインなど
15両300m首都圏(東京〜熱海など)
4位JR西日本285系電車
「サンライズ瀬戸・出雲」
14両298m東京~岡山
5位JR東日本E257系電車
「踊り子」「湘南」
14両280m東京・新宿〜伊豆急下田
JR&私鉄 日本最長の列車とは!?
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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