旅におすすめ! 普通車なのに「ちょっと豪華」な列車 中部・東日本5選

普通車ながら「2+2列」の新幹線や、海側に座席を配した普通列車、特急券不要で乗車できる私鉄特急ながらクロスシートで旅の気分が盛り上がる、そんな普通車なのに「ちょっと豪華」な列車を紹介。季節運転の観光列車などは除外し、出張や旅行などで利用できる「豪華な普通車」を集めました。

山形・秋田新幹線「2+2列」シート|JR東日本

東海道・山陽新幹線、東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線などの普通車は自由席、指定席ともに「2+3列」シート。
「3列シートの真ん中には座りたくない」と考える人も多いはず。
山形新幹線「つばさ」と秋田新幹線「こまち」の普通車は、自由席、指定席ともに「2+3列」シートで快適です。

山形新幹線に現在使用されているのはE3系ですが、山形新幹線は2024年3月16日に新型車両のE8系が投入され、今後はE8系に置き換わる予定です。
E3系は、在来線部分に乗り入れるミニ新幹線のため(ただし、線路は新幹線と同じ標準軌に改軌)、車体の狭い在来線の規格に合わせ普通車の座席配列はグリーン車と同じ「2+2列」。
普通車のシートピッチは自由席が910mm、指定席が980mmなので、少し指定席がゆったりしています。
新型車両のE8系も同様に「2+2列」のシート配列ですが、全席に電源コンセントを設置、さらに「最上川と紅」をテーマにした座席で、初めて乗った人は「グリーン車?」と戸惑う人もいるんだとか。

秋田新幹線に使用されるE6系の普通車のシートピッチは980mmで統一。
窓際席と車端席にはコンセントも備わっています。
普通車の座席は、秋田の稲穂色で落ち着いた雰囲気は普通車とは思えないグレード感があります。

山形新幹線E8系

山形新幹線に新型車両E8系デビュー

2024年3月16日のダイヤ改正で、山形新幹線に新型車両E8系がデビューします。営業車両としては2014年のE7系以来の新型車両です。コンセプトは「豊かな風土と心を編む列車」で、車体色は蔵王ビアンコ、帯色は、紅花イエローとなっています。営業

京急2100形|京浜急行電鉄

京浜急行のフラッグシップ車両が、京急2100形。
日中は特急料金不要の特急、快特に運用されているにもかかわらず、2ドア、クロスシートという豪華版。
通勤時間帯には有料特急の「イブニング・ウィング号」、「モーニング・ウィング号」、さらに土休日には一部の車両を指定席「ウィング・シート」に使っている車両です。

2ドアの車両が異色で、ドア間は転換クロスシート、車端部は4人掛けボックスシート(固定座席)となっているので、ファミリーならこのボックスシートに座れば、旅行気分も盛り上がります。
先頭車の運転席背面は前向きの固定座席で、展望席とはいえないものの、根強い人気のシートです(上の画像)。
すべての特急、快特が京急2100形を使っているわけではありませんが、土休日なら「ウィング・シート」のある列車なら2100形ということに。
「ウィング・シート」の座席指定券(Wing Ticket)は、「KQuick」利用なら300円なのでフンパツするのもおすすめです。

リゾート21|伊豆急行

伊豆急行の「リゾート21」は、熱海駅(伊東線)〜伊豆急下田駅を結ぶ「各駅停車のスーパーカー」と呼ばれる列車で、全車自由席の普通電車として運転。
「黒船電車」、「キンメ電車」の2タイプがあり、先頭車に展望席を設置し、海側の景色を楽しめるように海側に座席を向けるなど、まさに伊豆を満喫するためにつくられた列車。
展望室は24席(「2+2列」×6)なので始発駅に並んで乗車する必要があります。

ボックスシートには、電源コンセントが設置されるなど、グリーン車レベルの雰囲気を通常の乗車券で味わえるので、「踊り子」キラーにもなっています。

熱海まで普通列車のグリーン車を利用し、熱海駅でリゾート21に乗り継ぐというのもおすすめです。
伊豆急行のホームページに時刻表が掲載されているので(毎月末に翌々月の時刻表が発表されています)、確実に乗車することができます(ただし予告なくほかの車両に変更となる場合も)。

伊豆急行「リゾート21」

展望席で旅しよう(2)伊豆急行「リゾート21」

電車の運転席を2階に配置、あるいは運転席背後の少し高い場所に設置したのが展望席。展望席を有しながら、普通乗車券のみで利用でき、しかも全席自由席というのが伊豆急行の「リゾート21」。赤色の「キンメ電車」、黒の「黒船電車」の2タイプが走り、先頭

16000系電車(近鉄特急の車両)|大井川鐵道

現在も同型の車両が近鉄南大阪線で活躍するのが大井川鐵道の16000系。
近鉄はおもには標準軌ですが、狭軌線の南大阪線・吉野線向けとして設計された最初の特急用車両が16000系。
そのうち3編成が大井川鐵道に譲渡され、2編成は現役を引退していますが、「モハ16003+クハ16103」の第3編成は現役。
普通列車として活躍、改造はあるものの「近鉄特急の車両に乗車券だけで乗れる」ということに。
座席もなんとリクライニングシートです。

大井川鐵道

大井川鐵道で近鉄特急が活躍中!

SL急行「かわね路号」や特急「きかんしゃトーマス号」などの運転で人気の大井川鐵道ですが、実は、鉄道ファンや関西の年配の人には、もうひとつ注目の電車があるのです。それが大井川鐵道16000系といわれる、元近鉄の特急(現在も近鉄南大阪線では特急

名鉄1200系・2200系|名古屋鉄道

「名古屋人は一点豪華主義」ともいわれますが、パノラマカーに代表される名鉄特急は、なかなか豪華。
通常の特急、快速特急は特急券なしでも利用できますが(全席指定の特急もあるので注意が必要)、1200系「パノラマsuper」、2200系の一般車(指定席券のいらない席のこと)の3号車~6号車は、転換式クロスシートです。
増結車両(7・8号車)などの場合はロングシートということもあるので、3号車~6号車を目指して並ぶのが基本です。

ちなみに1000系2両の特別車と1200系4両の一般車で構成された6両組成の総称が1200系で、「パノラマsuper」が愛称に。
前面展望を満喫できるハイデッカー展望席は、指定席です。

成田エクスプレスにも似た雰囲気の2200系は、平成16年に中部国際空港への鉄道アクセス用としてデビュー。
特急車2000系と通勤車3300系(転換式クロスシートとロングシート、セミクロスシート)をベースに空港方2両を特別車とし、一般席車4両を併結した6両編成で運転。

旅におすすめ! 普通車なのに「ちょっと豪華」な列車 中部・東日本5選
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

旅におすすめ! 普通車なのに「ちょっと豪華」な列車 中部・東日本5選

普通車ながら「2+2列」の新幹線や、海側に座席を配した普通列車、特急券不要で乗車できる私鉄特急ながらクロスシートで旅の気分が盛り上がる、そんな普通車なのに「ちょっと豪華」な列車を紹介。季節運転の観光列車などは除外し、出張や旅行などで利用でき

 

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