【映える和歌山 第4景】 「日本一美しい」というトンネルへ

海洋水族館マリナリュウム

沿岸捕鯨で栄えた和歌山県東牟婁郡太地町、太地町立くじらの博物館内にある「海洋水族館マリナリュウム」には620tのトンネル水槽があり、頭上にイルカが遊ぶことから「日本一美しい」との呼び声も。晴れていれば、水中に陽光が注ぎ込むことで美しい写真が手軽に撮影できます。

トンネル水槽に希少なイルカが泳ぐ

海洋水族館マリナリュウム

「映える」写真がSNSに投稿され、話題になったことで太地町立くじらの博物館を訪れる人も増加中。
施設自体は、くじらの博物館開館から2年後の昭和46年にオープンしていましたが、以前はマダイやカンパチなどの魚類を展示したことから、さほど人気上昇にはつながりませんでした。

平成18年、腹びれのあるバンドウイルカを搬入したことをきっかけに、そのイルカ飼育展示施設としてリニューアル。
研究施設も兼ね備えた、全方位観察可能なイルカプールに変身したのです。
和歌山県太地町沖合で追い込み漁業により捕獲されたメスのバンドウイルカは、はるかと名付けられ、同時に「はるか」の研究プロジェクトを発足。
陸上を四足歩行して生活していたクジラの祖先は、水中生活に適応する中で後脚を退化・消失させたと考えられています。
この進化の謎を解き明かすために、世界でも大変珍しい腹びれをもつバンドウイルカを研究する目的で、イルカ飼育展示施設となったのです。

バンドウイルカの「はるか」は平成25年に亡くなりましたが、全身白色で目が赤いアルビノのバンドウイルカ、スジイルカ、マダライルカ、カズハゴンドウ、シワハイルカなど多彩なイルカを展示飼育しています。

スジイルカに出会えるのは世界でここだけとのことで、希少なイルカが暮らすこの水槽は、イルカファンには垂涎の的。
そしてスマホ片手に絶景写真を撮ろうという人にとっても「聖地」になりつつあります。

海洋水族館マリナリュウム
【映える和歌山 第4景】 「日本一美しい」というトンネルへ
所在地 和歌山県東牟婁郡太地町太地2934-2
場所 太地町立くじらの博物館
関連HP 太地町立くじらの博物館公式ホームページ
ドライブで 阪和自動車道南紀田辺ICから約89km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 太地町立くじらの博物館 TEL:0735-59-2400/FAX:0735-59-3823
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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