LCCじゃない、コスパなら安くて快適、MCCが最高!

Peach(ピーチ)などはLCC(ロー・コスト・キャリア/Low Cost Carrier)に分類されますが、ANA、JALとLCCの中間に位置するのがMCC。ミドル・コスト・キャリア(Middle Cost Carrer)で、国内航空会社では、スカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーの4社が該当します。

羽田〜神戸のスカイマークは新幹線より安い!?

LCCは運賃が安い分だけ「変更ができない、変更条件が厳しい」、「座席指定や手荷物が有料」、「機内持込ルールが厳しい」などの制限があります。
FSC(フル・サービス・キャリア/Full Service Carrier)のANA、JALは、従来型の旅客サービスを提供するため、運賃も高く設定されていますが、マイルサービスなどもあって利用者が多いのが特徴。
機体の故障の際にも、機材変更で予備の飛行機を投入、欠航となることが少ないなど、安心できることで、多少高くとも大手に限るという人も数多くいます。

注目のMCCは、実はFSCのANA、JALとほぼ同じサービスで、しかも運賃がリーズナブルと、かなり狙い目の航空会社です。
たとえばスカイマークは、国内線輸送人員数はANAとJALに続く3位、定時運航率もトップクラスを誇っています。

2023年7月28日(金)に国土交通省航空局が発表した「航空輸送サービスに係る情報公開」でもスカイマークは定時運航率95.90%で国内第1位。
これで6年連続での定時運航率1位を獲得しています。

公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会が実施している2023年度JCSI(日本版顧客満足度指数:Japanese Customer Satisfaction Index)調査の「国内長距離交通部門」において2年連続で顧客満足第1位を達成。
価格に対するサービス品質の高さを表す「知覚価値」(コスパ)でも1位となるなど、「実質的には日本でトップの航空会社」となっているのです。
「知覚価値」(コスパ)がいいのは、実はシートピッチも31インチ(79cm)とANA、JALに使用機材と同じで、ドリンク(ネスカフェ、無料)、キットカット(無料)などもあって、なかなか快適。

しかも羽田空港(第1ターミナル)からなら札幌(新千歳)、神戸、福岡、鹿児島、那覇、宮古(下地島)に飛び、関空には飛んでいませんが、神戸が十分に「関西拠点」の役割を担っています。
関西エリアの旅行、出張にも羽田〜神戸のスカイマーク便を利用すれば、安くて快適にアクセスが可能です。

航空運賃には便と座席数が限定で、予約変更が可能な「たす得」(搭乗日前日まで予約可能)、変更不可の「いま得」(搭乗日3日前まで)があるほか、期間限定で「SKYセール」なども行なわれています。
羽田〜神戸で夏休みの平日なら「たす得」、「いま得」利用で、新幹線よりも安いくらいです。

AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーもコスパがいい!

MCCで唯一「中型機」を保有するAIRDO(エア・ドゥ)は、北海道に特化した航空会社。
注意したいのはAIRDOとANAとのコードシェア便(共同運航便)で、ANAで予約すると料金が割高になるので、安く旅したい場合にはAIRDOでの予約を(便名も異なります/ただしANAのマイルはたまりません)。
75日前までの予約・購入が対象の「AIRDO スペシャル75」、「北海道発往復運賃」の設定があるほか、期間限定の「DOセール」も実施しています。
「ロコンジェット」も就航していますが、残念ながら運航スケジュールは非公開です。

ソラシドエアは、東京(羽田)と 九州(宮崎・熊本・長崎・鹿児島・大分)・沖縄(那覇)、名古屋(中部国際)と宮崎・鹿児島を結んでいるので、九州の旅には大いに役立ちます(宮崎空港、熊本空港、長崎空港、鹿児島空港、大分空港でのチェックインはANAカウンターを利用)。
バーゲンシリーズ(搭乗日75日前、60日前、35日前、28日前、14日前までの予約で格安)、特売りシリーズ(搭乗日7日前、3日前、1日前までの予約に対応)の利用がおすすめです。

スターフライヤーは羽田〜北九州・福岡、羽田〜関空、羽田〜山口宇部、名古屋(中部国際)〜福岡に路線があり(福岡空港、関西空港、中部空港、山口宇部空港でのチェックインはANAカウンターを利用)、そら旅28(28日前早期購入)、そら旅21(21日前早期購入)などを利用すれば意外にエコノミーに旅ができます。
しかもスターフライヤーは、全席レザーシートという豪華なシートで、ANAなど他社のエアバスA320が最大180席のところ、座席数150席に抑え、平均で34インチ(91cm)と国内線普通運賃では最広スペースを誇っています( USBポートも備わりスマホの充電も可能)。
しかもタリーズコーヒー(オリジナルブレンド)など機内の飲み物も無料。
やはり「快適で、安い」というコスパを誇っています。

LCCじゃない、コスパなら安くて快適、MCCが最高!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ