志摩半島の南東端の太平洋を一望する海食台地の断崖、大王崎に建つ大王埼灯台。この地は奈良時代には、すでに海上監視の防人(さきもり)が置かれた沿岸航路の要衝。灯台の建つ岬は波切(なきり)と呼ばれ、その沖合は遠州灘と熊野灘がぶつかる場所。まさに荒波を切り分ける地に灯台が建っているのです。「日本の灯台50選」にも選定。
「絵描きの町」大王町のシンボル的な存在
大王崎は、「伊勢の神崎、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」と昔から船頭たちに恐れられた難所ですが、灯台が初点灯したのは昭和2年10月5日のこと。
大正7年には日本海海戦にも参加した巡洋艦「音羽」(おとわ)が座礁、沈没するなどして、建設の機運が高まったのです。
灯塔の高さは22.5m、海面から灯火までの高さ45.53mの灯台は、強風時を除き灯火部分まで上ることもできる参観灯台。
螺旋(らせん)階段で灯火部分に上れば、志摩半島や太平洋など360度のパノラマを得ることができます。
平成16年に無人化、平成25年には国の登録有形文化財に指定されています。
この灯台は映画『浮草』(小津安二郎監督)、『君の名は』(大庭秀雄監督)、『学校の怪談4』(平山秀幸監督)、『小さき勇者たち〜ガメラ〜』(田﨑竜太監督)のロケ地としても有名。
志摩市大王町は「絵描きの町」
志摩半島の中央にある志摩市大王町は実に絵になる町。
映画やテレビのロケも多く、またスケッチに訪れる人も多いので町は「絵描きの町」を売り出し中。
そんな大王町にあって一番絵になるのが大王埼灯台とそのたもとにある波切漁港です。
映画やテレビのロケも多く、またスケッチに訪れる人も多いので町は「絵描きの町」を売り出し中。
そんな大王町にあって一番絵になるのが大王埼灯台とそのたもとにある波切漁港です。
灯台周辺は百科事典にも登場の典型的な海岸段丘。
北へ下ったところにあるのが波切漁港で、坂道に軒を連ねる家並み、アジやイカを天日に干す光景など、周辺にはスケッチや撮影のポイントが数多くあり、絵心のある人はぜひ訪ねたい場所のひとつになっています。
大王埼灯台 | |
名称 | 大王埼灯台/だいおうさきとうだい |
所在地 | 三重県志摩市大王町波切54 |
関連HP | 志摩市観光協会ホームページ |
電車・バスで | 近鉄鵜方駅から三交バス御座行き、または越賀中学校前行きで20分、大王崎灯台下車、すぐ |
ドライブで | 伊勢二見鳥羽ライン鳥羽ICから約34km |
駐車場 | 200台/有料 |
問い合わせ | 志摩市観光協会 TEL:0599-46-0570/FAX:0599-46-1113 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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