三重県鈴鹿市、鈴鹿山脈南部にある前衛峰が、入道ヶ岳。標高905.6mと標高はさほどではありませんが山上は草原状となり、晴れていれば伊勢湾、遠く富士山、日本アルプス、白山まで眺望する大パノラマが期待できます。また山麓には椿大神社がありますが入道ヶ岳から霊魂(猿田彦大神の御神霊)を奉祭して創建と伝えられています。
椿大神社の御神体で、山頂には天空の鳥居が!
近鉄沿線にあり、前衛峰ながら眺望に優れるため、鈴鹿山脈でも人気の山の一つで、鈴鹿セブンマウンテン(北から藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、鎌ヶ岳、雨乞岳、入道ヶ岳)にも数えられています。
ピークは3つあり、伊勢湾側の眺めのいい三角点は標高905.6mですが、椿大神社奥宮の建つのが最高峰で915m、宮妻峡側には北の頭があります。
山頂(三角点)脇には平成29年に再建の椿大神社奥宮入道ヶ岳大鳥居が立ち、山上が古代に神が降臨した磐座(いわくら)で、山頂一帯が聖なる地であることを表しています。
山頂からの眺望は、「鈴鹿のマッターホルン」と称されるアルペン的な風貌の鎌ヶ岳から水沢岳へと続く鎌尾根を眼前に、伊勢平野を眼下に、標高以上の高度感で伊勢湾を眺めることができます。
快晴なら、白山、木曽御岳、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、そして富士山まで眺望できます。
冬場は積雪もあるので、しっかりした装備での入山を。
登山ルートとしては椿大神社からがポピュラーですが、北の宮妻峡(みうあづまきょう)、南の小岐須渓谷、主脈縦走路の水沢峠からと多彩で、いずれも人気のハイキングコースになっています。
椿大神社からの井戸谷コースで所要2時間。
北尾根コースは、4月に花咲くアセビ(馬酔木)のトンネルが有名で、「入道岳イヌツゲ及びアセビ群落」として三重県の天然記念物に指定されています(北尾根コースは登りだと所要3時間のロングコースなので下山時に利用がおすすめです)。
イヌツゲ、アセビは風衝低木林で、山頂一帯の風衝草原とともに風の強さがよくわかります。
入道ヶ岳 | |
名称 | 入道ヶ岳/にゅうどうがたけ |
所在地 | 三重県鈴鹿市小岐須町 |
ドライブで | 新名神高速道路鈴鹿PAスマートICから約3kmで登山口 |
駐車場 | 入道ヶ岳二本松・井戸谷コース駐車場、椿大神社第2駐車場 |
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