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蔵王山 御釜

蔵王山は宮城県と山形県の県境に位置する活火山。御釜(おかま)は南側の刈田岳(1757.8m)、北西の熊野岳(1841m)、東の五色岳(1672m)に囲まれた火口湖。湖面はエメラルドグリーンの水をたたえ蔵王連峰のシンボルともなっています。湖水は天気や光線状態によりさまざまな色に変わるため「五色沼」との別名も。

蔵王山頂にある火口湖は蔵王のシンボル

馬の背北側からの眺め。刈田岳が正面に
馬の背西側からの眺め。正面は中央火口丘の五色岳

1182(養和2)年の噴火により誕生した御釜。
1820(文政3)年以降に水が溜まり始めたと推定されています。

穏やかそうに見える火口湖ですが、一番新しい噴火は明治28年。
この時にはお釜が沸騰し、火山泥流が発生しています。

水質は、pH3.5の酸性で、生物は棲息していません。

蔵王エコーラインから蔵王ハイライン(有料道路)を上り、終点の蔵王刈田山頂駐車場に車を入れれば、「蔵王山頂レストハウス」(宮城県営蔵王レストハウス)まで徒歩3分、御釜の展望台までは徒歩5分の距離です。
展望台は刈田岳の山頂西肩に位置していますが、刈田岳山頂には刈田嶺神社(かったみねじんじゃ)の奥宮も鎮座しているので、時間があれば参拝を。
刈田嶺神社には蔵王権現が祀られ、その信仰が山名の由来になっているのです。

蔵王エコーライン沿いにある蔵王高原刈田駐車場に車を入れ、刈田リフトや登山道を利用して馬の背に立ち、馬の背から御釜を見下ろすプランも可能。

ちなみに御釜一帯は、宮城県刈田郡蔵王町と柴田郡川崎町の境界未定地域となっています。

馬の背南側、刈田岳からの眺め
蔵王山 御釜
名称蔵王山 御釜/ざおうさん おかま
所在地宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
関連HP蔵王町観光物産協会公式ホームページ
電車・バスでJR白石蔵王駅から宮城交通バス蔵王刈田山頂行きで1時間39分、終点下車、馬の背まで徒歩10分
ドライブで東北自動車道白石ICから約35.7kmで刈田峠。駐車場からリフトで6分
駐車場刈田山頂駐車場(300台/無料)
問い合わせ蔵王町観光案内所 TEL:0224-34-2725
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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蔵王ハイライン

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蔵王エコーライン

宮城県刈田郡蔵王町・七ヶ宿町と山形県上山市をつなぎ、昭和37年11月8日、全長25km(山形県側14km・宮城県側11km)、幅員6mの山岳有料道路として全線開通。昭和39年9月27日に、蔵王町・七ヶ宿町境の刈田峠から御釜展望台直下まで蔵王

蔵王・刈田岳

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蔵王・熊野岳

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