サイトアイコン ニッポン旅マガジン

気仙沼線BRT

気仙沼線BRT

気仙沼線BRT(けせんぬません)は、平成23年3月11日の東日本大震災で被災したJR気仙沼線に代わり、平成24年8月20日、柳津駅〜気仙沼駅がBRTで仮復旧し、令和2年4月1日に鉄道事業が廃止され、BRTとして存続が決まった路線で、「青春18きっぷ」でも乗車ができます。

気仙沼線跡の専用道をスイスイと走行

BRTは、バス・ラピッド・トランジット(Bus Rapid Transit)の略で、バス高速輸送システムと訳されています。
気仙沼線BRTは、従前の位置で復旧することが困難な場所を除き、大部分でかつての線路敷をバス専用道に転用しているため、高速輸送が可能。

気仙沼線BRTでは現在、急行などの便はなく、柳津駅〜気仙沼駅を1時間45分ほどで結んでいます。
気仙沼駅は大船渡線との乗り換え駅ですが、気仙沼線BRTと大船渡線BRTが乗り入れ、鉄道とBRTあわせて2面4線を有する地上駅となっています。
1番線と2番線の間の線路敷地をかさ上げし専用道化され、BRTが鉄道駅構内(ホーム)から発着するというユニークな構造です(大船渡線BRT・盛駅も同じ構造です)。

柳津駅は、BRTの乗降場は鉄道ホームから気仙沼方に進んだ専用道上にあり、こちらはバス停の雰囲気に。
BRTの一部の便は気仙沼線・前谷地駅へと直通運転され、直通する便は全便が柳津駅〜前谷地駅間をノンストップ運転しています(気仙沼駅〜前谷地駅=営業キロ72.8km、所要2時間20分)。

車両には沿線のご当地キャラクターや「おっぽくん」がデザインされ、地元密着、そして観光客にも愛される交通機関を目指しています。
令和4年12月5日は、気仙沼線BRT柳津駅~陸前横山駅間で自動運転バスの営業運転も開始され、令和6年秋には、柳津駅~水尻川AP間(15.5km)の自動運転が実現(日本初の60km/hでの自動運転)。

ちなみに気仙沼線BRTの自動運転の実証実験にはJR東日本のほか、先進モビリティ、愛知製鋼社、京セラ株式会社、京セラコミュニケーションシステム、ジェイテクト、ソフトバンク、日本信号、日本電気、BOLDLYが参加しています。

ちなみにBRTは、JR東日本が道路運送法に基づく「一般乗合旅客自動車運送事業」の許可を受けて運行しており、鉄道事業法は適用されていないため、鉄道ではなくバスの扱い。

自動運転の実証実験にも実際と同じ車両が使われました
気仙沼線BRT
名称 気仙沼線BRT/けせんぬませんびーあーるてぃ
所在地 宮城県登米市・気仙沼市
関連HP JR東日本公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

気仙沼線BRT・柳津駅

宮城県登米市津山町にある気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)の起点となるのが柳津駅。平成23年3月11日、東日本大震災の被災後、平成24年8月20日にJR気仙沼線の柳津駅〜気仙沼駅がBRTで仮復旧。令和2年4月1日に鉄道事業が廃止され、B

気仙沼駅

宮城県気仙沼市古町1丁目、JR大船渡線(おおふなとせん)の終着駅で、気仙沼線BRT(気仙沼駅〜柳津駅)と大船渡線BRT(気仙沼駅〜盛駅)が乗り入れる駅が、気仙沼駅。昭和4年7月31日に鉄道省大船渡線の駅として開業した歴史ある駅で、現在はホー

大船渡線BRT

平成23年3月11日に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた大船渡線(おおふなとせん)気仙沼駅〜盛駅間の復旧手段として導入されたBRTが、大船渡線BRT。平成25年3月2日から運転が始まり、気仙沼駅〜盛駅(営業キロ43.7km)を1時間1

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了