表定速度(運転時刻表制定速度の略)とは、目的地までの所要時間に対する速度で、いかに継続的に高速での運転がされているのかに注目したもの。実際に移動できる速さがわかるので、表定速度は重要なメジャーということに。日本国内の私鉄(第3セクターを含む)に限定したTOP5(2023年10月現在)を紹介します。
1位 91.1km/h|近鉄(名阪特急)「ひのとり」
表定速度:91.0560km/h
種別:有料特急(近鉄甲特急)
区間:近鉄名古屋駅〜大阪難波駅
走行距離:130.7km
走行時間:2時間5分(最速列車)
備考:シートを最大までリクライニングさせた範囲まで覆う「バックシェル」、Free Wi-Fi、大型荷物置き場、自販機を置いた車内販売スペース(カフェスポット)などを備え、「移動時間を、くつろぎの時間へ」とPRする近鉄の名阪特急。東海道新幹線(日中は名古屋駅〜新大阪駅は所要49分)に比べて倍以上に時間はかかるものの、列車の旅自体が楽しめるというもの。プレミアム車両とレギュラー車両があります
2位 89.4km/h|京成「スカイライナー」
表定速度:89.4419km/h
種別:有料特急
区間:京成上野駅〜成田空港駅
走行距離:64.1km
走行時間:43分
備考:在来線最速の時速160km/hで走行が売りの京成自慢の特急ですが、成田スカイアクセス線以外では減速するため、表定速度は時速89.4kmということに。本数も多く、値段と時間のバランスが取れた移動手段ともいわれています
3位 近鉄(名阪特急)「アーバンライナー」
表定速度:81.8849km/h
種別:有料特急(近鉄乙特急)
区間:近鉄名古屋駅〜大阪難波駅
走行距離:189.7km
走行時間:2時間19分
備考:全席1人掛座席・横3列のデラックス車両と、レギュラー車両、車両の前方と後方にそれぞれ設置された展望デッキを備えています。「ひのとり」と交互に運転され、名張駅、白子駅、四日市駅、桑名駅など停車するため、所要時間が増えています
4位 つくばエクスプレス「快速」
表定速度:77.7333km/h
種別:快速(乗車券のみで利用可能)
区間:秋葉原駅〜つくば駅
走行距離:58.3km
走行時間:45分
備考:関東圏の特急券なしなどが不要で乗車できる種別では最速の列車が、つくばエクスプレスの「快速」。新御徒町駅、浅草駅、南千住駅、北千住駅と、北千住駅までは全駅に停車しますが、大手私鉄の快速特急などを凌ぐ表定速度を誇っています。これは、高速走行安定性、急曲線・急勾配通過性能を重視した設計を背景に、最高運転速度130km/hで運転しているから
5位 東武特急「けごん」
表定速度:75.9813km/h
種別:有料特急
区間:浅草駅〜東武日光駅
走行距離:135.5km
走行時間:1時間47分
備考:浅草10:00発の「けごん15号」、11:30発「けごん21号」が途中6駅に停車するものの、東武特急の最速列車でスペーシアよりも2分ほど早く到達します。内装は銀座東武ホテルのデザインを手掛けた、ロバート・マーチャントが担当の100系(スペーシア)で運転
次点・6位 名鉄「快速特急」
表定速度:75.7975km/h
種別:快速特急(乗車券のみで利用可能、一部座席指定車輌あり)
区間:新岐阜駅〜豊橋駅
走行距離:99.8km
走行時間:1時間19分
備考:東海道本線に特急「つばめ」が登場した時から、高速特急としてライバル視された名鉄の特急。パノラマカーの登場で一世を風靡したこともあります。快速特急は名鉄名古屋駅〜豊橋駅間は、金山駅、神宮前駅、知立駅、東岡崎駅のみ停車で、ライバルのJR新快速よりも5分ほど早い到達時間です
私鉄特急&快速 日本最速の列車TOP5 | |
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