外国人で賑わう白馬村、特急「あずさ」の南小谷行きが廃止に!

1977年3月25日に発売された狩人の『あずさ2号』の大ヒットもあって、首都圏初の特急では一番有名な「あずさ」。東京・新宿と松本を結ぶ中央本線・篠ノ井線の特急ですが、一部は大糸線・南小谷駅まで直通していました。2025年3月15日(土)のダイヤ改正で、南小谷行きが廃止、白馬止まりに変更されます。

特急「あずさ」は最遠で白馬ということに

南小谷駅に停車中の特急「あずさ」

南小谷駅は栂池高原、雨飾高原(雨飾山登山口)の玄関口ですが、近年は列車利用者も減少し、バスも小谷村営バスに転換され、白馬〜南小谷は特急「あずさ」もガラガラの状態でした。

夏山登山で賑わい、指定席券がとれなかった場合も、南小谷まで行って、始発に乗れば、自由席でも座れるという裏技もありました。
南小谷は、JR東日本とJR西日本の境界駅。
しかもJR東日本が管轄する電化区間、JR西日本管理の非電化区間の境界で、蓄電式でない限り電車はここまでということに。
ひと駅先の北小谷駅は、JR西日本の管轄で、そのため、特急などの優等列車は南小谷止まりとなっていました。

国鉄時代も鉄道管理局の境で、名古屋からの急行「きそ」も南小谷止まりでした。
大阪発の急行「くろよん」、新宿発の急行「アルプス」も南小谷止まりがありましたが、急行「アルプス」は後に特急「あずさ」に格上げされ、1982年からは特急「あずさ」の南小谷行きが誕生しました。
急行「きそ」も特急「しなの」となり、特急「しなの」も季節列車で南小谷止まりが運転されたことも。
「降りたことはないけど、よく聞く名前」というのは年配の山好きに共通する感想でしょう。

下り1本、上り1本ながら南小谷まで運転された特急「あずさ」ですが、2025年3月14日(金)に南小谷駅からは姿を消します。

外国人で賑わう白馬村、特急「あずさ」の南小谷行きが廃止に!
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