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SL転車台公園で、「SLパレオエクスプレス」の機関車回しを見学

SL転車台公園

埼玉県秩父市、秩父鉄道の終点、三峰口駅。「関東の駅百選」にも選定のレトロな木造駅舎近くにあるのがSL転車台公園。「SLパレオエクスプレス」運転日には、列車到着後に公園内の転車台で機関車回し(転車作業)の作業を間近で見学することができます。

C58蒸気機関車の転車作業を見学

蒸気機関車は運転台が一方向にしかないため、転車台を用いての機関車回し(機回し)は必須の作業。
三峰口駅に到着後、「SLパレオエクスプレス」に使用するC58-363を12系4両の客車から引き離し、機回し線へと入線、転車台で向きを変えるのです。
たまった灰を捨てる排炭作業や炭水車の石炭を取り出しやすいようにする石炭ならし、帰りの分の水を補給する給水作業などが行なわれ、出発準備がととのったところで、転車作業が行なわれます(13:30~13:40頃)。
三峰口での折り返し時間は1時間少々なので、かなり迅速に実施。

秩父鉄道のSL転車台は、三峰口駅のほか、広瀬川原車両基地であり、両方で向きを変えています。

SL転車台公園は、平成元年3月17日、秩父鉄道創立90周年事業で開園した秩父鉄道車両公園が前身。
老朽化のため、創立120周年記念事業として再整備し、令和2年7月23日、SL転車台公園として公開されています。

「SLパレオエクスプレス」とは!?

「SLパレオエクスプレス」は例年3月〜11月の土・日曜、祝日を中心に運転されています。
「SLパレオエクスプレス」で使用されるC58-363は、戦時下の昭和19年2月19日、川崎車輛(現・川崎車両)兵庫工場で製造。
釜石機関区、仙台機関区、長町機関区、陸羽東・石巻線管理所、郡山機関区、新庄機関区と東北で活躍し、昭和47年12月1日、累計走行キロ105万4826kmで廃車に。
その後、国鉄からの貸与というかたちで、埼玉県北足立郡吹上町立(現・鴻巣市立)吹上小学校に展示されていましたが、『さいたま博覧会』(昭和63年3月19日〜5月29日/会場は熊谷市の現・熊谷スポーツ文化公園、入場者数250万人)の目玉として昭和63年3月15日から「SLパレオエクスプレス」として運転を開始しています。

SL転車台公園で、「SLパレオエクスプレス」の機関車回しを見学
所在地 埼玉県秩父市荒川白久1625
場所 SL転車台公園
関連HP 秩父鉄道公式ホームページ
電車・バスで 秩父鉄道三峰口駅から徒歩すぐ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

三峰口駅

埼玉県秩父市にある秩父鉄道の終点駅が三峰口駅(みつみねぐちえき)。埼玉県最西端の駅で、その名の通り三峯神社の玄関駅となっています。開業当初は、旧大滝村の三峰地区への延伸が予定されていましたが、着工に至らず、計画も昭和11年に消滅しています。

今や希少! 「有料急行」が秩父鉄道で運行!

かつて国鉄(現・JRグループ)を中心に、全国を走った急行列車。乗車にあたっては「急行券」が必要だった優等列車は、今やごくわずかに。関東地方では秩父鉄道が、「急行秩父路」を運転。羽生駅・熊谷駅〜影森駅・三峰口駅を結ぶ急行で、乗車にあたっては乗

 

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