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天安河原

天岩戸神社近くにある日向神話の地。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(洞窟)にこもった際に、八百萬神(やおよろづのかみ)が集い神議をしたといわれるのが天安河原(あまのやすかわら)。天岩戸神社西本宮から岩戸川沿いの遊歩道を10分ほど歩くと不思議な景観を目にすることができます。

天照大神の岩戸隠れの際に八百萬神はここに集い神議した

天安河原のさらに奥には仰慕が窟(ぎょうぼがいわや)と呼ばれる間口30m、奥行き25mの洞窟があり、八百萬神を祀った天安河原宮が鎮座しています。
祭神は、思兼神(おもいかねのかみ)と、八百萬神。
というわけで、あらゆる願い事を聞いてくださるパワースポットとして信仰されています。
賽の河原のように無数の石が積まれているのが印象的。

天照大神が隠れたという天岩戸の洞窟は、天岩戸神社西本宮から谷を挟んで反対の壁にあるので、西本宮拝殿の裏側にある天岩戸遥拝所から遥拝する決まり(天岩戸神社西本宮の授与所に遥拝希望を申し出ること)。

天照大神の岩戸隠れ

八百萬神が、天岩戸から天照大神を出すために思案した策が、常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせる、川上にある岩と鉱山の鉄とで伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと=鋳物の神・金属加工の神)に八咫鏡(やたのかがみ)を作らせる、玉祖命(たまのおやのみこと)に八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)をつくらせるなどなど。
ついに、天宇受賣命(あまのうずめのみこと=芸能の女神)が、ユーモラスな踊りを舞ったことで、八百萬神が笑い、それを天照大神訝しんで天岩戸を開いたというのが『古事記』に記載される岩戸隠れの概略。

そしてこれが神を楽しませる「神楽」のはじまりとも。

歌川豊国『岩戸神楽のはじまり』

天安河原
名称天安河原/あまのやすかわら
所在地宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸
関連HP天岩戸神社公式ホームページ
電車・バスで高千穂バスセンターから宮崎交通バス天岩戸神社行きで16分、天岩戸神社前下車、徒歩10分
ドライブで九州自動車道松橋ICから約70km
駐車場天岩戸神社西本宮駐車場を利用
問い合わせ天岩戸神社 TEL:0982-74-8239/FAX:0982-74-8911
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

天真名井

天照大神の命で天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと)が高天原から高千穂に降臨した際、この地上には水がなく、瓊々杵尊は再び高天原に戻り、天真名井(あめのまない)の水種を高千穂、出雲、伊勢に移したという神話が伝わっています。高千穂の天真名井とされている

くしふる神社

霧島山とともに天孫降臨(てんそんこうりん)の有力な比定地とされてきた聖地が、高千穂町のくしふる神社(槵触神社)。1694(元禄7)年、御神体である槵触山(くしふるやま)の麓に社殿が建立され、瓊々杵尊(ににぎのみこと)など神話の神々も祀られま

天岩戸神社

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