天真名井

天照大神の命で天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと)が高天原から高千穂に降臨した際、この地上には水がなく、瓊々杵尊は再び高天原に戻り、天真名井(あめのまない)の水種を高千穂、出雲、伊勢に移したという神話が伝わっています。高千穂の天真名井とされているのが、くしふる神社の近く、樹齢1300年のケヤキの根元から湧き出ている水です。

神話に登場する高千穂に湧く霊水

神代川のほとり、ケヤキの巨木の洞にたまったように見える小池が、その神話に基づく湧水「天真名井」とされています。
天真名井という名は、「天界のすばらしい井戸」の意。
古代、清らかなる水には霊力が宿ると考えられており、神聖視されてきました。

春の高千穂神社、秋のくしふる神社(槵觸神社)の例祭では、お旅所となり、神楽が奉納されます。

昭和16年3月29日に高千穂峡を訪れた北原白秋が詠んだ歌の碑、「ひく水に麻のをひてて月まつは 清き河原の天地根元作りの家」も傍らに建立されています。
木俣修の処女歌集『高志』(昭和17年刊)の序歌として贈った歌で、このとき白秋は眼病によって光りを失い、死期が近いのを悟っていたのだとか。

天真名井
名称 天真名井/あめのまない
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井
関連HP 高千穂町観光光会公式ホームページ
電車・バスで 高千穂バスセンターから徒歩15分
ドライブで 九州自動車道松橋ICから約70km
駐車場 3台/無料
問い合わせ 高千穂町観光協会 TEL:0982-73-1213
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

天安河原

2017年8月19日

くしふる神社

2017年8月19日

 

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