浄土松公園

福島県郡山市逢瀬町にある8.4haの都市公園が浄土松公園。浄土松山を中心とした広大な公園で、松が点在して茂る様から「陸の松島」とも呼ばれています。近年、SNSなどで注目度がアップするのが、公園内の奇岩「きのこ岩」。その形状から、カッパドキア（世界遺産に登録されるトルコの景勝地）に似ていると話題を集めています。

カッパドキアを彷彿させる奇岩群に注目！

「きのこ岩」は、400万年前の凝灰岩が浸食されてできたもので福島県の名勝天然記念物に指定。
浄土松山の尾根部分は、断層で、きのこ岩も断層によって分断された地層（柔らかい地層と硬い地層が分断）が、風化による抵抗の度合いが異なるため、きのこ状になったもの。
岩の上部分（きのこの傘）は、火山灰と細粒質の砂とが混じって、太古の海に積もってできた凝灰岩質の細粒砂層、下部分（きのこの柄部分）は火山噴火の際できる浸食に弱い軽石凝灰岩です。
節理によって岩が割れ、そこから雨水が浸透して、きのこ状の岩（土柱）が生まれたと推測できます。

平成23年3月11日の東日本大震災で、きのこ岩の一部が崩落し、以降、きのこ岩に登ることが禁止され、きのこ岩の表面も触るとボロボロ崩れてしまうので、現在は、景観保護のため一帯を立ち入り禁止にしています。

園内にはきのこ岩のほかにも夕日岩、馬の鞍、高ぼっちなどの凝灰岩、砂岩、頁岩（けつがん）の露岩があります。
例年、4月中旬〜下旬にはソメイヨシノが開花し、お花見を楽しむ人で賑わいます。

公園管理事務所に予約すれば、バーベキュー場でのバーベキューも可能。