宮崎県延岡市椎畑・西臼杵郡日之影町七折梁崎、廃線となった高千穂鉄道の橋梁で、第三五ヶ瀬川橋梁とともに国の重要文化財に指定、土木遺産に選定されるのが、綱ノ瀬橋梁(つなのせきょうりょう)。昭和12年、鉄道省によって日ノ影線が建設される際に架橋された橋です。
近代コンクリート構造物の技術的到達点を示す遺構
全長約418mの鉄道橋梁で、鉄筋コンクリートの大アーチ1連と、無筋コンクリートアーチ42連(鋼材使用が制限された時代です)で構成される美しい橋。
五ヶ瀬川支流・綱ノ瀬川に架かる大アーチは、当時鉄道橋梁として最大の支間(スパン)となる45mで、その前後に42連の小アーチが五ヶ瀬川沿いに連続しています。
総指揮者は、関門トンネル(海底トンネル)工事の責任者でもあった釘宮磐(くぎみやいわお)、指導は「コンクリート界の父」と称される吉田徳次郎です。
鉄道省が最先端の技術を駆使して完成させた橋で、近代コンクリート構造物の技術的到達点のひとつということから、国の重要文化財に指定。
綱ノ瀬橋梁の北東に美しいアーチ橋の国道218号の槇峰大橋が架かり(平成4年完成)、鉄道橋と道路橋のコラボが実現しています。
高千穂鉄道・綱ノ瀬橋梁 | |
名称 | 高千穂鉄道・綱ノ瀬橋梁/たかちほてつどう・つなのせきょうりょう |
所在地 | 宮崎県延岡市北方町日平〜西臼杵郡日之影町七折 |
ドライブで | 延岡道路延岡ICから約20km |
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