水揚げされる魚種の数が日本一と言われる長崎県では、地域内で安定的な提供の仕組みが整った産地イチオシの魚を「推し魚」(おしうお)に指定、産地ならではの魅力的な食の提供についてプロモーションを行なうという「推し魚」プロジェクトをスタートさせます。長崎県「推し魚」第1号は、新上五島町の養殖クロマグロです。
新上五島町に行けば、「生マグロ」を通年味わうことが可能

安定的な提供の仕組みが整った魚ということから、幻の魚的な魚種は含まれませんが、長崎県を訪れた観光客が、地元でイチオシの魚を見つけた際に、品切れというケースを避けることができます。
たとえば、長崎県「推し魚」第1号は、新上五島町の養殖クロマグロですが、新上五島町を訪れれば、希少で濃厚な旨味を持つ生マグロを、年間を通して、様々な料理で味わうことができます。
さらに、「推し魚」生本マグロ飲食店フェア(2025年3月15日~4月20日、新上五島町内の10店舗)、生本マグロ解体ショー(毎月第2、4土曜日10:30~、「スーパー カミティ」)、クロマグロ餌やり見学クルーズ(荒天時を除く8:00~15:00、若松港・GOTO真光クルーズ)など、生のマグロにこだわり地域の特色を活かしたイベント開催も予定されています。
長崎県では、令和8年度までに、県内で漁獲される多種多様な魚の中から、4魚種程度の「推し魚」を長崎県「推し魚」選定委員会で選定する方針です。
その後は、新上五島町の養殖クロマグロのように、長崎県と選定された市町が連携してプロモーションを実施する予定となっています。

長崎県の「推し魚」第1号、新上五島町の養殖クロマグロとは!?
長崎県のクロマグロの養殖場は、ほかの県に比べて北に位置し、海水温が低いため成長は遅くなりますが、その分時間をかけて育つことで身の引き締まった赤身ときめの細かいトロを持つ上質なクロマグロに成長。
しかも天然のクロマグロは冬が旬になりますが、養殖クロマグロは季節を問わず安定した品質で提供できるのが魅力となっています。
強みとしては、一般的に市場に出回るマグロの8割は、一度冷凍されたマグロで、一度も冷凍していない「生マグロ」はわずか2割ほど。
冷凍していない生マグロは、水分や旨味成分が外に出ず凝縮されていることから、しっとりとした食感と濃厚な旨みを味わ合うことができ、鮮度を保つことが難しいことから希少とされています。
養殖マグロは、生で味わえるというのが大きな強みで、しかも地産地消にはもってこいのブランド魚ということに。
長崎県が「推し魚」プロジェクトを始動! | |
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