ネギトロは、AIの解説によると、マグロの中落ちを骨の周りからスプーン等で「ねぎ取る(こそぎ取る)」動作が由来とあります。最近では、テレビ局も自慢げにこの「ねぎ取る」説を流布していますが、実はこの「ねぎ取る」説、言語学的に見ても、発祥由来からしてもかなり怪しい話なのです。
発祥の店では、「ネギ+トロ」と解説

『三省堂国語辞典』など辞典類では「ネギ+トロ」と解釈するのが一般的。
ところが、最近では、テレビなどのグルメ番組などでも堂々と、焼津などの水産加工業者が、マグロの骨の周囲からねぎ取る動作が語源で、「ネギ+トロ」ではありませんと解説しています。
まずは、問題となるのは、ねぎ取るという言葉があるのかという点。
ご丁寧に「根切り」(建設用語で、地盤を掘削する工事、あるいは樹木の苗木などを生育させる際に根を切断する作業)が語源という説明まで付いています。
土木と農業の専門用語が、水産加工業の現場で広まったとはとても思えませんが、
ネットショッピングで、「ネギトロ」を調べてもネギは付いておらず、マグロだけです。
このネギトロ、昭和50年ころまでは、関西ではあまり見かけない存在でした。
ネギトロは東京発祥で、ルーツといわれるのは、東京・浅草の老舗寿司店「金太楼鮨」(大正13年創業)。
まぐろを毎日大量に仕入れていましたが、筋の部分の扱いに困り、ペースト状にしてみると美味しいけども歯ごたえがイマイチ。
そこで、当主の間根山貞雄さんが編み出したのが、薬味のネギを加えること。
まかないの昼食用のそばに用意していたネギを加えたところ、食感もアップ。
これは人気間違い無しと店に出したのが始まりとのこと。
時は、昭和39年、東京オリンピックの年で、ネギトロと東海道新幹線は同じ年の生まれということに。
浅草には雷門近くに「浅草むぎとろ」(昭和4年創業)があり、当時、人気を博していたので、この「麦とろ」の「トロ」とネギを足して「それじゃ、ウチはネギトロでいこう」となったのだとか。
ストーリーとしては、こちらのほうがはるかに信憑性が高い感じです。
ネギトロのトロは、麦とろのとろ。
「江戸前鮨の正統技術とおもてなしの心を継承」という金太楼鮨で、ルーツのねぎとろ巻をぜひ(東京周辺には支店も多数)。

| ネギトロは、「ネギ+トロ」、あるいは「ねぎ取る」が語源!? | |
| 関連HP | 金太楼鮨公式ホームページ |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |












