祖父が塚古墳

祖父が塚古墳

長野県北安曇郡松川村、北アルプス・後立山連峰の麓、神戸原扇状地(ごうどはらせんじょうち=土石流扇状地)の末端にある古墳が、祖父が塚古墳(じいがづかこふん)。直径16m、高さ2.5mの円墳で、築造は古墳時代後期(6世紀末)と推定され、横穴式石室を有しています。

一帯のムラの長だった人物の家族墓

祖父が塚古墳

埋葬施設は奥行8.1m、幅1.9m、高さ1.8mの横穴式石室で、南方向に開口しています。
明治12年〜明治13年頃に発掘されていますが、遺物の多くは散逸し、そのうちの玉、銀環、頭椎大刀などのみ宮内庁書陵部が所蔵しています。

墓の埋葬者は、鼠穴集落付近に当時あった村の首長一家の家族墓。
北安曇郡松川村から安曇野市堀金のアルプス山麓に点在する古墳を穂高古墳群と総称していますが()(ほとんどが横穴式石室を有する円墳)、谷筋ごとにムラが形成され、村長的な存在がいて、その家族墓が築かれたのだと推測できます。

近くには縄文時代の桜沢遺跡もあり、竪穴式住居が復元されているので、あわせて見学を。

祖父が塚古墳
祖父が塚古墳
名称 祖父が塚古墳/じじがつかこふん
所在地 長野県北安曇郡松川村
関連HP 松川村観光協会公式ホームページ
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約17km
問い合わせ 松川村教育委員会 TEL:0261-62-3366/FAX:0261-62-0234
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
桜沢遺跡

桜沢遺跡

長野県北安曇郡松川村、北アルプス・後立山連峰の麓、神戸原扇状地南西部(鼠穴地区)にある縄文時代中期初頭(約5000年前)の集落跡が、桜沢遺跡。竪穴住居跡1軒と若干の遺物が発見されており、一帯は「桜沢いせき公園」として整備。竪穴住居が復元され

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ