これまで東海道新幹線に、新大阪始発、名古屋始発があっても京都始発はありませんでした。初登場となるのが2026年3月14日のダイヤ改正。JR東海によれば、京都駅6:03発の臨時「のぞみ548号」を新設。東京駅8:12着で、現行の新大阪駅始発「のぞみ210号」より11分早く東京駅に到着する計算に。
京都駅6:03発の臨時「のぞみ548号」誕生!

現行の名古屋始発(6:37発)「のぞみ268号」が名古屋発は同じ時刻で京都始発に変更されるもの。
運転されるのは利用者が想定される月曜と土曜が中心で、祝日の翌日や連休初日にも設定される予定です。
どうして新大阪始発でないのかといえば、新大阪駅のキャパの問題。
新大阪駅の早朝の混雑などを背景に、すでに「満杯状態」の新大阪始発ではなく、あえて京都始発を設定したということになります。
さらにいえば、京都観光を済ませた訪日外国人観光客の移動での利用も見込んでのこと。
大阪からなら大阪始発の東海道本線(在来線)に乗車すれば、京都で始発の「のぞみ548号」に接続します。
逆に名古屋6:37発の「のぞみ268号」は臨時化ししてしまい、名古屋始発の臨時「のぞみ546号」または京都始発の「のぞみ548号」として、多客日に運転ということに。
名古屋の人にとって利便性が悪くならないように、臨時列車として運転している名古屋6:28発の「のぞみ498号」を定期化し、「のぞみ288号」として毎日運転します。
名古屋周辺の人にとっては、この「のぞみ288号」利用が重要なので、「のぞみ288号」に接続できるような在来線の時刻調整を行なうとしています。
もうひとつ、名古屋6:45発の始発「こだま700号」を、多客日に、岐阜羽島始発の臨時「こだま800号」として延長運転。
岐阜羽島始発も初となりますが、「こだま800号」は、名古屋で新大阪始発の「のぞみ230号」に接続、岐阜羽島から東京へ始発で向かう場合、東京着が34分も短縮し、岐阜羽島からの東京の移動が便利になります。
ただ、岐阜から東海道線(在来線)で名古屋に向かえば、始発の「のぞみ288号」には十分に間に合うので、どれだけ利用者が期待できるのかは未知数です。
岐阜羽島駅周辺には多くの企業が立地することで、ビジネス「こだま」的な使い勝手が多いと予想しているのです。

| 新幹線開業以来初! 京都始発の「のぞみ」誕生 | |
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