令和5年10月1日現在の都道府県別にみた人口10万対病院病床数のランキングを紹介。コロナやインフルエンザで入院したくても順番待ちだった、あるいは入院できなかったという事態が続出しましたが、感染症病棟、一般病棟と結核病床、療養病床、精神病床を含めた全病室の人口10万人あたりの病床数をランキングで紹介。
病床・定員数が多い県は四国・九州地方に
人口10万対病院病床数をみると、「全病床」は 全国平均で1191.1床で、前年(1194.9床)に比べ 3.8 床減少しています。
病床の種類別では、一般病床710.0床、精神病床256.5床、療養病床220.1床という内訳です。
都道府県別で病床数が多いのは、全病床と一般病床で高知県がTOP。
全病床上位5県は四国地方と九州地方に集中しています。
逆に病床数が少ないのは、全病床、一般病床とももっとも少ないのが神奈川県、続いて埼玉県、愛知県の順になっています。
高知県と神奈川県の病床数の差は、なんと3倍近くあることに(この格差は10年前に比べて拡大しています)。
病床数の多い県は入院受療率が高いことも判明しているので、医療サービスのインフラに格差があることは、今後、災害対策などにも懸念されます。
高齢率の高い県ほど病床数が増える傾向にはありますが、病床・定員数が多い県は四国・九州地方が上位を占め、病床・定員数が少ない県は大都市圏に集中しているという傾向は、大都市が必ずしも高度医療に携われるということではないという現状を表しています。
旅先で万一、怪我をしたり病気で入院することになったら、九州や四国だと有利かもしれません。
病床の多い都道府県 TOP5
順位 | 全病床 | 感染症病棟 | 一般病床 | |||
都道府県 | 病床数 | 都道府県 | 病床数 | 都道府県 | 病床数 | |
1位 | 高知県 | 2349.7 | 島根県 | 4.6 | 高知県 | 1146.5 |
2位 | 鹿児島県 | 2019.8 | 秋田県 | 3.9 | 大分県 | 1074.9 |
3位 | 長崎県 | 1984.5 | 大分県 | 3.6 | 北海道 | 1018.1 |
4位 | 徳島県 | 1903.2 | 和歌山県 | 3.6 | 鹿児島県 | 989.0 |
5位 | 熊本県 | 1875.0 | 山梨県 | 3.5 | 和歌山県 | 955.3 |
病床の少ない都道府県 TOP5
順位 | 全病床 | 感染症病棟 | 一般病床 | |||
都道府県 | 病床数 | 都道府県 | 病床数 | 都道府県 | 病床数 | |
1位 | 神奈川県 | 792.7 | 神奈川県 | 0.8 | 神奈川県 | 508.7 |
2位 | 埼玉県 | 858.6 | 愛知県 | 0.9 | 埼玉県 | 519.6 |
3位 | 愛知県 | 872.4 | 大阪府 | 0.9 | 愛知県 | 531.6 |
4位 | 東京都 | 890.7 | 千葉県 | 1.0 | 千葉県 | 584.3 |
5位 | 千葉県 | 957.2 | 兵庫県 | 1.0 | 東京都 | 584.7 |
人口10万にあたりの病床数 「多い&少ない」都道府県 TOP5 | |
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