文化庁宗務課は、毎年『宗教年鑑』を発行し、都道府県別に寺社などの数を公表しています。最新の令和6年版(令和6年12月25日発行)によると、日本で一番神社が多い都道府県は、京都府でも東京都でもなく、意外にも日本海側の新潟県で、ダントツの4664社という数を誇っています。
新潟県は、明治時代に日本最大の人口を誇った

神社数TOPの新潟県は4664社。
なぜ新潟県に神社が多いのかといえば、明治・大正時代まで北前船による日本海の物流が盛んに行なわれ、実は太平洋側の物流よりも輸送量が多かったことがあります。
その日本海側の中心都市が新潟市で、明治初期(明治7年〜明治9年)には新潟県の人口は137万人ほど、明治22年には166万人で、日本最大の都市だったのです。
物流、そして稲作によって経済的にも豊かだったこと、さらには明治以降の神社合祀政策の影響をあまり受けず、中小の神社が存続したことが大きな理由です。
都道府県によっては、集落の鎮守などは、土地の中心的な神社に合祀され、境内社となって存続することを余儀なくされましたが、新潟県ではそうした集落の鎮守社が存続したことも大きな理由です。
維持運営が困難で、格式も保てないと言う理由から、神社を一村一社に統合することを目指した政策でしたが(三重県や和歌山県では神社が激減)、財力のあった土地が多かったせいもあり、新潟県では8200社から5400社へと数をさほど減らすことなく、神社が存続しています。
新潟県民にとって、五穀豊穣を願う土地の氏神様は非常に大切だったということもよくわかります。
神社が多い都道府県 TOP10
順位 | 都道府県名 | 神社数 |
1位 | 新潟県 | 4664社 |
2位 | 兵庫県 | 3853社 |
3位 | 福岡県 | 3403社 |
4位 | 愛知県 | 3352社 |
5位 | 岐阜県 | 3257社 |
6位 | 千葉県 | 3173社 |
7位 | 福島県 | 3007社 |
8位 | 静岡県 | 2838社 |
9位 | 広島県 | 2668社 |
10位 | 茨城県 | 2486社 |
日本で一番神社が多い都道府県はどこ!? TOP10を紹介 | |
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