岡山県岡山市北区足守にある岡山県下に現存する唯一の武家屋敷。足守藩2万5000石(あしもりはん=藩主は12代にわたって木下家)の国家老・杉原家の旧宅で、藩主の館(足守小学校北側、近水公園あたりにありました)に至る本町通りに面しています。母屋は伝統的な茅葺き(かやぶき)武家書院造りです。
岡山県に残る唯一の武家屋敷
白壁になまこ壁を施した長屋門から土塀に囲まれた敷地に足を踏み入れると、唐破風の玄関をもつ母屋。
桁行12間半(24.5m)、梁間5間(8.99m)という横長の母屋は、小藩の家老屋敷としては格式高い茅葺き武家書院造り。
玄関の式台を上がると、上床付き8畳の式台の間、そして右手に大床の付いた二の間の13畳の広間があります。
その右手に続く8畳の座敷が一の間で、その前面には池泉を主にした小堀遠州流の庭園が配されています。
一の間の横に藩主来訪時に使用する御成門や長屋門横の茶室、中間(ちゅうげん=武士に仕えて雑務を担当)の間も現存し、家老屋敷としての威厳を感じ取ることができます。
この式台の間・二の間・一の間の3間が公式の場所で、2畳の仏間は柱が逆目で自刃の間とも称されています。
このほか、日常生活に使われた勝手方の部屋と、母屋の裏手に廊下で結ばれた内蔵、湯殿が離れて設置され、保存状態もよく、当時の上級武士の暮らしぶりがよくわかります。
旧足守藩侍屋敷 | |
名称 | 旧足守藩侍屋敷/きゅうあしもりはんさむらいやしき |
所在地 | 岡山県岡山市北区足守752 |
関連HP | 旧足守藩侍屋敷公式ホームページ |
電車・バスで | JR吉備線足守駅からタクシーで5分。足守駅にはタクシーが常駐していないので事前予約が必要 |
ドライブで | 岡山自動車道岡山総社ICから約5.5km |
駐車場 | 足守プラザ前駐車場、観光駐車場、藤田千年治邸駐車場を利用 |
問い合わせ | 旧足守藩侍屋敷 TEL:086-295-0983 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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