沖縄県宮古島市、宮古島の慢性的な水不足を解消するために築かれた3つの地下ダムの、歴史、役割などを解説するミュージアムが、宮古島市地下ダム資料館。福里地区の福里地下ダム水位水質監視施設の横に建っています。
宮古島の農業を安定させた地下ダムの構造を学ぶ
昭和46年、180日間で降雨量162mmという大旱魃に見舞われた宮古島。
宮古島は隆起サンゴ礁の琉球石灰岩でできているため、水を貯めることが困難で、降った雨もすべて海に流れてしまっていました。
それを地下に貯めて農業用水と緊急時の防火用水にできるようにしたのが宮古島の地下ダム。
昭和54年に実験地下ダムとして総貯水量70万tの皆福地下ダムが完成。
昭和62年に国営灌漑事業が決まり、昭和63年に砂川地下ダムが着工、その後、福里地下ダム、仲原地下ダムと続き、3つのダムの完成で、宮古島は「水なし農業」から脱却するこができたのです。
地下ダムは一般的なダムと異なり、完成しても施設を地上から見ることができません。
そのため、資料館で構造を学んでから、福里地下ダム水位水質監視施設の見学を。
地下ダムの効率的な保全管理を行なうため、堤体の一部を露出させ、地下ダム天端からの越流量を実測する施設ですが、止水壁の一部を確認できます(地下には1790mにわたって止水壁、一般のダムの堤頂が築かれています)
宮古島市地下ダム資料館では、ダムカードも配布。
宮古島市地下ダム資料館 | |
名称 | 宮古島市地下ダム資料館/みやこじましちかだむしりょうかん |
所在地 | 沖縄県宮古島市城辺福里1645-8 |
関連HP | 宮古島観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 宮古空港から約13km、平良港から約19km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 宮古島市地下ダム資料館 TEL:0980-77-7547 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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