富士スバルライン5合目(標高2305m)の大混雑を尻目に、意外に人が少ないのが4合目の御庭・奥庭。5合目の少し手前、標高2227mの場所に奥庭駐車場があり、ここが御庭、奥庭への起点。富士山側に火山荒原を登ると御庭、山麓側に樹林を歩くと奥庭が待っています。
御庭・奥庭|吉田ルート・富士スバルライン5合目
富士スバルライン5合目は、終点の5合目駐車場の手前に御庭・奥庭入口があり、ここから御庭・奥庭を手軽に探勝できるハイキングコースが用意されています。
富士スバルラインの富士山側が、御庭。
そして山麓の樹海側が奥庭で、奥庭には松茸うどん、松茸定食も楽しめる奥庭山荘が営業しています。
富士山の火山活動が盛んな時代に側火山噴火、割れ目噴火が活発に起こったエリアで、少し尾根上の台地となり、カラマツが矮小化して茂り、野鳥が姿を見せる天然の庭園になっているのです。
とくに奥庭は30分ほどで周回できる遊歩道もあるので、ファミリーにもおすすめできます。
新緑、紅葉時期が最高で、夏は避暑にも絶好。
9月下旬から紅葉が始まり、10月中旬には見頃を迎えます。
降雪まで散策を楽しむことができますが、防寒には留意を。
7月1日〜9月10日の山梨県側富士登山解禁シーズンを除けば、さほど混雑することもなく、静かな散策を楽しむことができるでしょう(ただし、奥庭にはツアーバスなどが来ることもありますが、御庭は静寂です)。
【絶景に隠された秘密】
標高は2300mほどしかありませんが、冬季は富士山から吹き下ろす季節風があたり、気候的にはもっとも厳しい場所。
矮小化したカラマツ、コメツガ、シラビソが茂り、林床にはハクサンシャクナゲが茂ります。
奥庭は、コメツガ林が見事です。
600年前の御庭溶岩流、1200年前の奥庭溶岩流の違いで、火山荒原の御庭、樹林帯の奥庭の違いが生まれています(標高の違いではありません)。
天狗の庭と称される、富士スバルライン4合目、御庭・奥庭に遊ぶ | |
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