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誉田御廟山古墳(応神天皇陵)

大阪府羽曳野市誉田にある古市古墳群を構成する古墳のひとつが誉田御廟山古墳(こんだごびょうやまこふん)。被葬者は判明していませんが、宮内庁により「惠我藻伏崗陵(えがのもふしのおかのみささぎ)」として第15代応神天皇の陵に治定され、「応神天皇陵」とも呼ばれています。

国内第2位の巨大な前方後円墳

国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

宮内庁により天皇陵(8基)・皇后陵(2基)・皇族墓(1基)・陵墓参考地(1基)・陵墓陪冢(15基)に治定される古市古墳群。
123基(現存87基)の古墳で構成される古墳群で、その中心的な存在が誉田御廟山古墳(応神天皇陵)。

墳丘長425m(後円部直径250m・高さ35m、前方部幅300m・高さ36m)で、大仙陵古墳(仁徳天皇陵/大阪府堺市)に次ぐ国内第2位の規模の巨大古墳(前方後円墳)となっています。
また、体積の143万3960立方メートルは日本一。

宮内庁の管理のため、内部に立ち入ることはできませんが、前方部の正面に拝所が設けられています。

墳丘は三段に積み重ねられ、斜面は一面に石が葺かれています。
段の上の平坦な部分(テラス)には推定2万本に及ぶ円筒埴輪(えんとうはにわ)が並べられていたと推測され、5世紀前半頃の築造と考えられています。

周囲には二重の濠(ほり)をめぐらし、さらに往時には西側のみ三重目の濠があったと推定されています。

陪塚(ばいづか)のうち、古市丸山古墳(ふるいちまるやまこふん)からは金銅製の鞍金具などの馬具(国宝、誉田八幡宮所蔵)が出土しています。
また、古墳の南側に任那の復興を目指した欽明天皇が創建したと伝えられる、日本最古の八幡宮という誉田八幡宮(こんだはちまんぐう)が鎮座しています。

大仙陵古墳(仁徳天皇陵)を含む百舌鳥古墳群、誉田御廟山古墳(応神天皇陵)を含む古市古墳群が世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」として世界遺産に登録されています。

誉田御廟山古墳(応神天皇陵)
名称誉田御廟山古墳(応神天皇陵)/こんだごびょうやまこふん(おうじんてんのうりょう)
所在地大阪市羽曳野市誉田3・5・6丁目
関連HP羽曳野市公式ホームページ
電車・バスで近鉄南大阪線古市駅から徒歩15分
ドライブで西名阪自動車道藤井寺ICから約2.5km
駐車場宮内庁古市陵墓管区事務所駐車場(5台/無料)を利用
問い合わせ羽曳野市教育委員会事務局生涯学習室文化財保護課 TEL:072-958-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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