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ニサンザイ古墳

ニサンザイ古墳

大阪府堺市の百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)の前方部を西に向けた大型の前方後円墳がニサンザイ古墳(土師ニサンザイ古墳)。日本最大の前方後円墳である大仙陵古墳(仁徳天皇陵)と第3位の上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵)のある百舌鳥古墳群ですが、ニサンザイ古墳も墳丘長は300mにも及び、日本で7番目の巨大な古墳となっています。

周濠からは巨大な木橋が架橋された跡が発見されている

国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

百舌鳥古墳群には往時には古墳が100基以上あったといわれますが、44基が現存しています。
そのなかで南東の端にあるのがニサンザイ古墳です。
宮内庁は、「東百舌鳥陵墓参考地」(被葬候補者:第18代反正天皇の空墓)として反正天皇の陵墓に治定しています。
5世紀後半の築造で、百舌鳥古墳群の大型古墳の中では最も新しい時代のもの。
前方部が大きく広がったその姿は古墳群の中で最も精美といわれています。

「ニサンザイ」という風変わりの名前は上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵)と同様に「ミサンザイ」、つまりはミササギ(陵)の転訛だと推測されています。

墳丘は3段築成で、くびれ部分の両側には祭祀の場だったと推測される造り出し部分が設けられています。
周囲に巡らされる周濠は、現在一重ですが二重目の濠の一部が確認されています。
周濠のうち、内濠は、池となっていますがニサンザイ古墳周濠として堺市の史跡に指定されています。

周濠部分の発掘調査で、後円部に幅12m、長さ45m以上という古墳時代最大の木橋が架かっていたことが明らかになっています。
被葬者や副葬品、埋葬用の石棺を運ぶための橋、全国の豪族たちが葬列をなした橋、スロープの土台と諸説あり、定かでありません。

宮内庁は、百舌鳥古墳群の田出井山古墳が反正天皇陵に比定していますが、墳丘長148mと百舌鳥古墳群では7番目の規模であることから、その4倍の規模があるニサンザイ古墳が反正天皇陵とする説もあります。

かつて3つあった陪塚のうち2つは失われ、残る聖塚も大阪府立大学中百舌鳥キャンパス内にあります。

ニサンザイ古墳
名称ニサンザイ古墳/にさんざいこふん
所在地大阪府堺市北区百舌鳥西之町3丁
関連HP堺市観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスで南海高野線中百舌鳥駅、地下鉄御堂筋線なかもず駅、JR阪和線百舌鳥駅から徒歩20分
ドライブで阪神高速15号堺線堺ランプから約8km
駐車場なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ堺市文化観光局博物館学芸課 TEL:072-245-6201
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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