茶山古墳

茶山古墳

大阪府堺市、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)の後円部(北部)外側の第2堤(中堤)上から、外濠に張り出すように築かれている円墳が、茶山古墳(ちゃやまこふん)。周濠の堤の上に古墳が築かれる例は少なく、茶山古墳と大安寺山古墳以外にはありません。世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産にもなっています。

三重になった周濠の中堤に築かれた円墳

茶山古墳

墳丘径は56m、高さは9.3mの円墳。
仁徳天皇陵陪塚甲号として宮内庁が管理しています。
茶山という名は、貞享元年(1684年)に編纂された堺の地誌『堺鑑』には豊臣秀吉が鷹狩をした際、陵上に築いた仮居宅を、茶屋山と呼んだことに由来すると記されています。

三重の濠が巡らされる巨大前方後円墳は、仁徳天皇陵古墳が唯一で、中堤と一体化して築かれているのが大安寺山古墳と茶山古墳。
古墳周辺に築かれた陪冢(ばいちょう)と比較しても、大仙陵古墳の被葬者とさらに濃密な関係があった人物が埋葬されていることがわかります。

豊臣秀吉が大仙陵古墳のような巨大な建造物を見逃すはずもなく、墳丘で花見をしていることもわかっています。

茶山古墳
茶山古墳
名称 茶山古墳/ちゃやまこふん
所在地 大阪府堺市堺区大仙町7
関連HP 堺観光コンベンション協会公式ホームページ
電車・バスで JR・南海電鉄三国ヶ丘駅、南海電鉄堺東駅から徒歩10分
ドライブで 阪神高速15号堺線堺出口から約3km
駐車場 大仙公園第1駐車場(127台/有料)・第2駐車場(149台/有料)・第3駐車場(98台/有料)
問い合わせ 堺市文化観光局文化部文化財課 TEL:072-228-7198/FAX:072-228-7228
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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