大分県由布市湯布院町、湯布院温泉街の南に位置するのが、宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)。平安時代の『延喜式神名帳』に記載の式内社。祭神は国常立尊、国狭槌尊、彦火火出見尊、彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊、神倭磐余彦尊、神渟名川耳尊の6柱で別名「六所宮」とも呼ばれ、地元の人に尊崇されています。
江戸時代までは佛山寺と習合し、由布岳信仰で繁栄
境内には樹齢数百年とも伝えられる杉の老木が茂り、荘厳な雰囲気。
宇奈岐日女は、古代この地を支配した部族の女首長(巫女)が神に転じたとも、由布岳の化身だったともいわれていますが、諸説あり謎が多い女神。
かつて湖だった由布院盆地を、力持ちの大男に命じて岸辺を蹴破らせ盆地に変えた女神であるとの伝承もありますが、ボーリング調査などの結果では、湖だったという証拠はありません。
明治初年の神仏分離までは由布岳信仰(山岳信仰)の拠点である佛山寺(ぶっさんじ)と神仏習合して栄えていました。
平安時代の康保年間(964年〜968年)、性空上人(しょうくうしょうにん)が由布岳に六観音の霊場を開き、佛山寺を創建、宇奈岐日女神社を習合して、六柱の神々を祀ったので六所宮とも呼ばれました。
観光辻馬車(JR由布院駅前をスタートし、佛山寺、宇奈岐日女神社を経て駅に戻るコースで、所要時間は1時間)とレトロな観光バス「スカーボロ」でのアクセスも可能。
境外末社の大杵社境内にそびえ立つ「大杵社の大スギ」は国の天然記念物。
宇奈岐日女神社 | |
名称 | 宇奈岐日女神社/うなぎひめじんじゃ |
所在地 | 大分県由布市湯布院町川上2220 |
関連HP | 由布院温泉観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR由布院駅から徒歩15分 |
ドライブで | 大分自動車道湯布院ICから約4.3km |
駐車場 | 15台/無料 |
問い合わせ | 宇奈岐日女神社 TEL:0977-84-3200 |
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