大分県宇佐市院内町を流れる恵良川に架かる5連の石造アーチ橋で、75基と日本一の石橋の数を誇る院内町石橋群のなかでも、屈指の出来と称される石橋が鳥居橋。その優美さから「石橋の貴婦人」との別名も。完成は大正5年で、「石橋王」とも呼ばれた当時最高の石工棟梁、松田新之助の手によるもの。
夜間はライトアップを実施
橋の長さは55m、橋高14mの5連石造アーチ橋で、大分県の有形文化財にも指定されています。
鳥居橋という橋名は、地区の小字名である鳥居原に由来。
駐車場(鳥居橋上流側の橋の東詰)から下流側の川岸に用意された展望台まで遊歩道も整備されています。
後に「石橋王」と呼ばれた石工の名棟梁・松田新之助は、慶応3年(1867年)に生誕。
関西でアーチ橋設計の技術を学び、明治30年に帰郷した後、院内町だけで鳥居橋など代表的な14基の石橋を手がけています。
そのうち、荒瀬橋(大正2年/恵良川、院内町最高の高さ18.3mを誇る)、中島橋(大正10年/院内川、国の登録有形文化財)、土岩屋橋(大正11年/恵良川)、景平橋(大正13年/院内川)、富士見橋(大正14年/恵良川)、御沓橋(大正14年/恵良川、院内町最長59m)、小稲橋(大正末期/高並川、コンクリートで補強)、水雲橋(昭和2年/恵良川、国の登録有形文化財)、長六橋(昭和7年/高並川)など11基が現存。
院内町石橋群の鳥居橋、荒瀬橋、分寺橋、御沓橋は、夜間ライトアップも実施されています。
「道の駅いんない」(石橋ステーション)が院内町石橋群の探勝の拠点で、地図やパンフレットが入手できるので、石橋巡りの際にはまずは道の駅に行くのが賢明。
院内町石橋群・鳥居橋 | |
名称 | 院内町石橋群・鳥居橋/いんないまちいしばしぐん・とりいばし |
所在地 | 大分県宇佐市院内町香下・新洞 |
関連HP | 宇佐市公式観光サイト |
ドライブで | 宇佐別府道路院内ICから約700m。東九州自動車道宇佐ICから約6km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 宇佐市観光まちづくり課 TEL:0978-27-8171 FAX:0978-32-2324 |
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