大分県臼杵市にある廃藩置県に伴って東京へ移住した旧藩主・稲葉家の臼杵滞在所として建築された建物が、旧臼杵藩主稲葉家下屋敷。豊後臼杵藩5万石の藩主だった稲葉家。明治4年の廃藩置県の後、稲葉家は東京に住まいを移しますが、その里帰り用の邸宅として建てられたもので、国の登録有形文化財。
旧臼杵藩主・稲葉家の里帰り用邸宅
最後の藩主となった臼杵藩15代藩主・稲葉久通(いなばひさみち)と、その長男・稲葉順通が臼杵へ里帰りするために建てられて屋敷で、屋敷が完成したのは明治35年。
明治26年に稲葉久通は没しているので、実質的には子爵となった稲葉順通の屋敷ということに。
数寄屋造りの屋敷は、5棟からなり、母屋には式台付の玄関、書院造りの奥座敷、謁見の間として使われた表座敷など、旧藩主の住まいとしてふさわしい格式を備えた造りになっています。
代々稲葉家に伝わる武具や籠なども展示され、往時をしのばせますが、離れ棟は市民の文化活動などにも開放。
約1000坪もの敷地の南には、見事な日本庭園が整備され、かつて台所だった場所は休憩所として利用できます。
隣接する旧平井家住宅は、江戸時代後期の建築様式を今に残す上級武家住宅。
旧臼杵藩主稲葉家下屋敷 | |
名称 | 旧臼杵藩主稲葉家下屋敷/きゅううすきはんしゅいなばけしもやしき |
所在地 | 大分県臼杵市臼杵6-6 |
関連HP | 臼杵市公式ホームページ |
電車・バスで | JR臼杵駅から約15km |
ドライブで | 東九州自動車道臼杵ICから約3kmで市営下屋敷前駐車場 |
駐車場 | 市営下屋敷前駐車場(45台/30分まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 旧臼杵藩主稲葉家下屋敷 TEL:0972-62-3399 |
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