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若宮井路笹無田水路橋(笹無田石拱橋)

若宮井路笹無田水路橋(笹無田石拱橋)

大分県竹田市、大野川水系の笹無田川と道路をまたぎ、笹無田石拱橋(せっこうきょう)とも呼ばれる、延長59m、橋高30mの石造アーチ橋が若宮井路笹無田水路橋(わかみやいろささむたすいろきょう)。明治34年通水の若宮井路の石造水路橋のひとつとして、大正6年に完成。国の登録有形文化財。

橋長59m、幅4m、高さ30mの巨大な石造水路橋

JR肥薩線が並走

朝地地区へ通水するためには、濁淵川、笹無田川などの河川を横断する必要があり、もともとは鉄管のサイフォン方式でしたが、鉄が腐食し、豊富な水量のために決壊。
明治36年に木造橋を架橋しましたが、漏水が激しく、永久の水路橋の架橋が急務となったのです。
大正5年に石橋を完成させ通水しましたが、5日後にあえなく崩壊。
そうした苦い経験を活かし、現在の2連の大型石造アーチ橋に改められたのです(設計は地元の農業土木技師である工藤虎彦)。

水路橋と並行して走るJR豊肥線とともに、絵になる撮影地として人気があります。

ちなみに若宮井路は、稲葉川に取水口を設け、本延長20km、支渠・分渠も配されて朝地地区の134haの耕地を潤しています。

大分むぎ焼酎二階堂のCM(『未知の力』編/平成18年)に白水ダム(白水溜池堰堤)、音無井路円形分水とともに使われて注目されるようになりました。

若宮井路笹無田水路橋(笹無田石拱橋)
名称 若宮井路笹無田水路橋(笹無田石拱橋)/わかみやいろささむたすいろきょう(ささむたせっこうきょう)
所在地 大分県竹田市挾田笹無田
関連HP 竹田市観光ツーリズム協会公式ホームページ
ドライブで 東九州自動車道大分光吉ICから約35.8km
駐車場 5台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

音無井路円形分水

大分県竹田市、大野川水系の大谷川を水源とする、「音無井路十二号分水」とも呼ばれる円形の分水施設が音無井路円形分水(おとなしいろえんけいぶんすい)。宮砥(みやど)周辺の灌漑用水として昭和9年に完成したもので、円筒に空いた20個の窓によって水を

白水ダム(白水溜池堰堤)

昭和13年、周辺の丘陵地への農業用水を確保するため、熊本県境にもほど近い大野川上流の大谷川に築かれた、灌漑施設が白水ダム(白水溜池堰堤)。堤長約87m、堤高は13.9m、貯水量60万トンと、正式にはダムではなく、その名称は「白水溜池堰堤水利

明正井路水路橋(明正井路一号幹線一号橋)

大分県竹田市、大野川水系の緒方川に架かる6連の灌漑用石造アーチ橋が明正井路水路橋(明正井路一号幹線一号橋)。大正8年築造で、橋の長さは78mで、日本最大規模の水路用石造アーチ橋として、土木学会選奨土木遺産にも選定。現在でも橋上に設けられた水

緒方井路

大分県豊後大野市緒方町にある江戸時代(正保年間)に開削された農業用水路が緒方井路(おがたいろ)。緒方平野を潤して、「緒方五千石」と称された岡藩内随一の良田を生み出した水路で、花水車も設置されています。農林水産省の「疎水百選」、「美しい日本の

 

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