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猪群山ストーンサークル

大分県豊後高田市、猪群山(いのむれさん/標高458.2m)東峰の頂にある巨石群が猪群山ストーンサークルと呼ばれるもの。火山の爆発によってできたといわれる巨石群の環状列石(ストーンサークル)で、中央にある高さ約4.4mの巨石を中心に、東西33m、南北42mのだ円状に、16の巨石が並んでいます。

松本清張も現地調査に訪れた巨石群

ストーンサークルと通称される環状列石の外側にも直径70mの円状に24の石が配され、さらに周縁279mに土塁と側溝が巡らされていますが、その内側が神域とされ、祭祀遺跡ではないかともいわれています。
伝承によれば、中央の巨石の頂上にくぼみがあり、潮の満ち引きと連動しているとも。

また神話の世界では、山幸彦が竜宮から持ち帰った神体石とも伝わり、古くからの巨石信仰の証ともいわれています。

土塁と溝は明治39年に築かれた防火帯とする説もあり、定かでありません。
昭和56年には小説家・松本清張と考古学者・斎藤忠の調査が行なわれ、『猪群山-山頂巨石群の研究-』(昭和58年)にまとめられています。

目下のところ、古代の巨石信仰の遺跡説のほかに、中世の山岳信仰の霊場、中世の砦跡、はたまた自然の地形とする説などがあり、結論は出ていません。

北麓の飯牟礼神社下宮に車を置けば(臼野登山口)、ストーンサークルまでは徒歩35分。
さらに山頂へは徒歩10分。
南側の常盤登山口からなら、徒歩45分で、いっぷく望。
さらに徒歩10分で山頂、山頂からストーンサークルへ徒歩10分の行程。

コース的には常盤登山口からの方が整備され、よく踏まれています。
常盤登山口から車で5分ほどの場所には「真玉温泉 山翆荘」もあり、美肌の湯といわれる炭酸水素塩泉でトレッキングの疲れを癒すことができます。

猪群山ストーンサークル
名称 猪群山ストーンサークル/いのむれさんすとーんさーくる
所在地 大分県豊後高田市中真玉猪群山
関連HP 豊後高田市観光協会公式ホームページ
ドライブで 大分自動車道宇佐ICから約25km
駐車場 常盤登山口駐車場・臼野登山口駐車場
問い合わせ 豊後高田市観光協会 TEL:0978-23-1860/FAX:0978-23-1870
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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