大分県豊後大野市、JR豊肥本線の豊後清川駅と三重町駅間、大野川の本流と奥岳川が合流する場所に、高さ50m、長さ500mにわたる大絶壁がありますが、これが岩戸(いわど)。豊肥本線は川を百枝鉄橋(岩戸鉄橋)で渡りますが、ダイナミックな景観は、岩戸の景観と呼ばれて、おおいた豊後大野ジオパークのジオサイトのひとつ。
犬飼線敷設の難工事の場所は、絶景スポットに
阿蘇溶結凝灰岩の岩壁には大正11年の犬飼線(前身が犬飼軽便鉄道、現・豊肥本線)の開通に合わせて百枝(ももえだ)トンネルが掘られ、百枝トンネルと百枝鉄橋(岩戸鉄橋)が連続する光景は鉄道ファンの撮影スポットとなっています。
大岩壁は、阿蘇山大噴火による巨大火砕流の堆積物が熱で溶けて固まった阿蘇溶結凝灰岩の岩壁(阿蘇カルデラ起源の岩壁)。
崖の下半分は阿蘇火山の3回目の巨大噴火の火砕流、上半分が4回目の巨大噴火による火砕流で、大岩壁の下には1億年前の地層、「大野川層群犬飼層」が露出しています。
なお、百枝鉄橋下まで車で到達できますが、離合できない狭い道が続くので対向車に注意して運転は慎重に。
近くには沈堕の滝もあるので合わせて見学を。
岩戸の景観 | |
名称 | 岩戸の景観/いわどのけいかん |
所在地 | 大分県豊後大野市清川町臼尾 |
電車・バスで | JR豊後清川駅から徒歩40分 |
ドライブで | 東九州自動車道大分米良ICから約32km |
問い合わせ | おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会 TEL:0974-22-1001 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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