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白水鉱泉

白水鉱泉

大分県由布市庄内町、「ぐるっとくじゅう周遊道路」(全長70km)を形成する大分県道621号(田野庄内線)沿い、くじゅう連山の東端にある黒岳北麓に湧く天然炭酸水の水源が、白水鉱泉(しらみずこうせん)。広大な敷地内に4ヶ所の飲泉所(水汲みスポット)があり、飲用は無料有料ですが水汲み、持ち帰りが可能。

珍しい天然炭酸泉は、飲用に最適で、全国発送も可能

大正5年、伊藤定平と城貫一が飲用の許可を受け、牛馬で駅まで運び、海軍などに販売したのが始まりという歴史ある天然水。
昭和8年には佐藤久士が皮膚病治療の宿泊療養施設を設けています(戦争に召集され廃業、戦後、白水鉱泉の一軒宿「黒嶽荘」を経営)。
現在のような鉱泉の販売施設が設けられたのは、戦後間もない昭和22年のこと。

「白水」の名は、炭酸が混じることで鉱泉水が白く見えることに由来するもので、まさに「天然の炭酸水」。
湧水ポイントで水温は8度前後、泉質はカルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉で、近くの長湯温泉と同じく天然炭酸水の冷鉱泉(カルシウム、マグネシウム硬度量59)。

敷地内は人工の滝が流れるなど親水公園のように整備され、冷泉の持ち帰りも可能。
まずは券売所でチケットの購入を。
容器は持参、または販売(2Lペットボトル、10Lポリ缶、20Lポリ缶)も行なっており、宅配(18L)も可能です。

美肌効果で知られ、飲めば便秘や糖尿病に効果があるといわれ、週末ともなれば県外からポリタンク持参で冷泉を汲みに来る人も多数。

ちなみに白水鉱泉は、庄内地域の温泉(庄内温泉)として、由布院温泉、湯平温泉、塚原温泉、挾間温泉とともに湯布院温泉郷として国民保養温泉に指定。
さしずめ、国民保養温泉の「飲む温泉」ということに。

一軒宿の「黒嶽荘」では、日帰り入浴(源泉かけ流しの湯船と加温した湯船があります)ができるほか、夏場、ここでしか味わえないという「炭酸水そうめん」も用意され、外来で水汲みがてら「炭酸そうめん」を味わうことができます(事前に確認してから来訪を)。

車で20分ほどの場所、黒岳の北麓には、男池湧水群、黒岳原生林もあるので、時間が許せばあわせて探勝を。

【白水温泉公式】令和2年10月下旬の白水鉱泉
白水鉱泉
名称 白水鉱泉/しらみずこうせん
所在地 大分県由布市庄内町阿蘇野2278
関連HP 白水鉱泉公式ホームページ
ドライブで 大分自動車道九重ICから約26.8km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 白水鉱泉問い合わせ TEL:097−597−3267
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

男池湧水群

大分県由布市、黒岳(1390m)北麓、標高860m地点に湧くのが男池湧水群(おいけゆうすいぐん)。湧水量は1日2万トンと豊富で、水温も年間通じて平均12.6度と一定。阿蘇野川の源流ともなる湧水は、黒岳の伏流水が湧出するもので、カルシウム、ミ

黒岳原生林

大分県由布市庄内町、環境省の名水百選に選定される男池湧水群(おいけゆうすいぐん)の周辺に広がるのが黒岳原生林。黒岳(高塚山1587m)の北麓に広がる原生林で、駐車場側の男池・黒岳登山口から男池を経て名水の滝まで、川沿いに男池名水の滝遊歩道が

 

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