大分県津久見市、四浦半島のすぐ先、豊後水道に浮かぶ島が、保土島(ほとじま)。マグロ延縄漁業の技術は日本一ともいわれ、明治から昭和にかけてマグロ漁業基地として発展した全国有数の漁港が保戸島港。港町(保土島集落)の異色の景観は、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選定。
港町は、地中海を連想させる独特の景観
大正7年、15馬力の無水焼玉機関の漁船1隻が建造され、延縄漁(はえなわりょう)を開始。
大正時代には三陸沖から北海道沖を漁場とし、昭和に入り大東島なども漁場としました。
昭和40年代には遠洋マグロ漁船がフィリピン沖、南太平洋などに出漁。
戦後は遠洋漁業に転じ、昭和49年度の水揚げは、約1万トン・46億円で、島は活況を呈したのです。
津久見港から高速船で保戸島港(津久見~保戸島航路、所要25分)に向かうと、驚かされるのが漁港の景観。
港から背後の山に続く傾斜地にコンクリート造り3階〜4階建ての住居が所狭しと建ち並び、実に壮観。
まさに「マグロ御殿」で、マグロ漁の全盛期には漁師は、分厚い財布を懐に別府温泉郷に繰り出したのだとか。
地中海の港町のような異色な景観が水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選定された理由。
集落にある氏神の加茂神社の『保戸島夏祭り』では、神輿が海に入り、壮観。
保戸島に伝わる漁師料理、甘辛いごまだれベースにマグロを和えた「ひゅうが丼」は、おおいたグルメグランプリで1位となった名物丼で、「穂門島 大川」で味わうことができます。
島唯一の宿「山内旅館」が廃業となったので、目下、高速船を利用して津久見から日帰りでの観光に。
「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選定されるのは、大分県内では保戸島集落に御船寄(中津市)、姫島七不思議の浮洲、千人堂(東国東郡姫島村)があります。
保土島 | |
名称 | 保土島/ほとじま |
所在地 | 大分県津久見市保戸島 |
関連HP | 津久見市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 津久見港から定期船で25分、保戸島港下船 |
ドライブで | 東九州自動車道津久見ICから約4kmで津久見港 |
駐車場 | 津久見港離島ターミナル駐車場(40台/無料)、つくみん公園(100台/無料)を利用 |
問い合わせ | 津久見市観光協会 TEL:0972-82-9521/FAX:0972-82-7106 |
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