奥日光・千手ヶ浜でクリンソウが見頃

栃木県日光市中宮祠、中禅寺湖最奥、戦場ヶ原寄りに位置するのが、千手ヶ浜。樹齢200年以上のミズナラやハルニレなどの林が見事な千手ヶ浜ですが、例年6月中旬にはクリンソウが見頃を迎えます。赤沼車庫（赤沼自然情報センター）から低公害バスを利用すれば、歩かずしてクリンソウを観賞できます。

千手ヶ浜の6月を彩る花、クリンソウ

奥日光・戦場ヶ原周辺では、例年6月初旬にズミが満開となり、6月上旬〜中旬にクリンソウの見頃を迎えます。
6月下旬頃までは観賞できますがピークとなるのは中旬です。

毎年、このクリンソウと湖畔のミズナラやハルニレの木々の新緑の見事なコントラストを目当てにやってくるというファンもいるほか、近年ではツアーも組まれているので、日中は多くの人出となります。
奥日光・湯元温泉や光徳牧場などに宿を取り、朝食を済ませたらすぐに赤沼に向かうのが正解です。

ちなみにこのクリンソウ、シカの食害でササが減り、湖畔で群落を成すようになったとのことで「ここ20年くらいで新たに誕生した名所」（群生地を管理する「奥日光の仙人」こと元環境省自然公園指導員・伊藤誠さん）とのこと。
それでも周囲に食害防止のネットを張り巡らせるなど、クリンソウをここまで増やすのには大変な努力があったのです。

中禅寺湖・千手ヶ浜

栃木県日光市中宮祠、中禅寺湖の最奥、湖の西端に位置する汀線2kmほどの砂浜が、千手ヶ浜。仏教的な浜の名は、日光を開山した勝道上人（しょうどうしょうにん）が、霊峰・男体山を仰ぐ一等地のこの地で千手観音を感得し、千手堂を建立したから。初夏の6月

「奥日光に梅雨がない」は本当!?

奥日光湯元温泉の旅館のご主人は、「梅雨時に、日光山内（日光東照宮のあるエリア）では小雨でも、中禅寺湖を越える辺りから晴れていることが多い」と語るのを耳にします。旅行サイトやブログでも「奥日光に梅雨がない」という記述を見かけますが、本当でしょ