埼玉県川越市、円仁(慈覚大師)が創建という名刹、喜多院(川越大師)。五百羅漢像が有名ですが客殿、書院、庫裏、慈眼堂、鐘楼門、山門などが国の重要文化財に指定と、文化財の宝庫。一見すると鐘撞堂のような鐘楼門は、寛永10年(1633年)、仙波東照宮の門として建築されたもの。
かつては仙波東照宮の側にあった東照宮の門
『星野山御建立記』(星野山・せいやさんは喜多院の山号)によれば、寛永10年(1633年)、仙波東照宮の側に鐘楼門を建てたとの記録があり、かつては現在の慈眼堂の位置に建っていたことがわかります。
鐘楼門再建の記録がないところから、山門と同様に寛永15年(1638年)の川越大火を免れたのではないかと推測されています。
寛永15年(1638年)後、東照宮が現在の位置に移動し、その跡に現在の慈眼堂が建立。
重層入母屋造り、本瓦葺きで、縁には高欄を巡らせ、花頭窓には前面に極彩色の雲龍、背面には花鳥の木彫が2個ずつ嵌め込まれるなど、さすがに東照宮にあっただけのことはあるというきらびやかな建築物です。
鐘楼に懸けられている銅鐘には元禄15年(1702年)の銘があり(鋳工・椎名伊予藤原重休)、こちらも国の重要文化財。
喜多院(川越大師)・鐘楼門 | |
名称 | 喜多院(川越大師)・鐘楼門/きたいん(かわごえだいし)・しょうろうもん |
所在地 | 埼玉県川越市小仙波町1-20-1 |
関連HP | 川越大師 喜多院公式ホームページ |
電車・バスで | 西武新宿線本川越駅から徒歩20分 |
ドライブで | 関越自動車道川越ICから約4km |
駐車場 | 明星駐車場(120台/有料)、1月3日休 |
問い合わせ | 喜多院拝観寺務所 TEL:049-222-0859 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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