東京湾唯一の無人島・猿島の「猿島要塞探検ツアー」に注目!

人工島を除き、東京湾唯一の無人島が、横須賀沖にある猿島(神奈川県横須賀市)。首都圏防備の東京湾要塞(猿島砲台)は明治17年に設置。終戦まで要塞だったため、立ち入りが禁じられたことで、自然が残され、そしてレンガ造りの要塞跡は、「猿島要塞探検ツアー」で手軽にじっくりと見学できます。

1日2回実施の「60分アドバンスコース」に参加を!

三笠ターミナルから猿島へはトライアングルの観光船が就航

もともとは、江戸時代に江戸湾防備で、品川沖に台場が築かれたのと同様に、猿島にも台場(砲台)が築かれています(川越藩が防備を担当)。

明治に入ってからは、明治14年に人工島を要塞にする第一海堡の建設がスタート。
同時に、自然島である猿島も要塞化が進み、第2砲台に24cmカノン砲4門、第1砲台に27cmカノン砲2門が備えられ、迷路のように入り組んだレンガ造りのトンネル、兵舎、弾薬庫などが築かれたのです。
レンガの積み方も、明治20年以前という時代を背景に、フランス積み(正式にはフランドル積み)となっています。

当初は清国艦隊やバルチック艦隊の襲来を想定していましたが、第二次世界大戦時は、島の高台に高射砲が設置され、首都と爆撃するB29などの飛来に備えていました。

レンガ造りの美しいトンネルが、「愛のトンネル」とPRされ、デートスポットとして注目されたこともありますが、単に散策するだけでは、猿島の良さがわかりません。

無人島・猿島「探検」ツアーは、猿島への観光船を運航するトライアングルが実施。
「30分ベーシックコース」もありますが、ぜひともツアー限定公開(「兵舎・弾薬庫」の内部見学)のある「60分アドバンスコース」(島内一周コース)に参加を。
猿島を知り尽くしたプロガイド「広域観光ガイドサービス」のメンバーの案内で、イヤホンガイドの貸し出しもあるので、少し離れたところからでも説明をクリアに聞き取ることができます。

猿島航路の運航日は毎日実施され、「60分アドバンスコース」は、11:00~、13:00~の1日2回。
各回20名定員です。
各回、遅くとも30分前に三笠桟橋を出航する船に乗船を。

参加費はガイド料、保険料、イヤホンガイドレンタル料が含まれ600円と手軽(別途、乗船料・猿島公園入園料が必要)。
三浦newcalでの事前予約も可能です。

現地の受付は猿島管理棟「Sarushima Welcome Center」で実施。
島内はアップダウンがありますので、動きやすい服装、履きなれた靴で参加を。

画像協力/横須賀市

弾薬庫の内部
東京湾唯一の無人島・猿島の「猿島要塞探検ツアー」に注目!
所在地 神奈川県横須賀市猿島
場所 猿島
関連HP トライアングル公式ホームページ
電車・バスで 京急横須賀中央駅から徒歩15分、または、JR横須賀駅から徒歩30分で三笠桟橋。三笠桟橋から猿島渡船で10分
ドライブで 横浜横須賀道路横須賀ICから約3kmで三笠桟橋。三笠桟橋から猿島渡船で10分
駐車場 三笠公園駐車場(80台/有料)
問い合わせ トライアングル TEL046-825-7144
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
猿島

猿島

神奈川県横須賀市、横須賀新港の1.7km沖に浮かぶ、東京湾唯一の無人島が猿島。戦前は東京湾要塞の一部で島全体が要塞だったため、立ち入りが厳禁。そのため周囲1.6kmの小さな島には豊かな自然と数々の史跡が残されています。江戸時代の砲台跡となる

トライアングル猿島航路

トライアングル猿島航路

神奈川県横須賀市、横須賀港の三笠桟橋(三笠公園)と東京湾唯一の無人島、猿島とを結ぶ観光船が、トライアングルの運航する猿島航路。三笠桟橋と猿島桟橋を10分ほどのクルーズで結んでいます。トライアングルは軍港めぐりも行なっていますが、軍港めぐりは

 

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