2024年9月14日(土)~9月15日(日)、愛知県瀬戸市で『第93回せともの祭』が開催。江戸時代に、瀬戸へ磁器の製法を伝えた加藤民吉(かとうたみきち)を偲ぶ祭。市内中央の瀬戸川沿いに約150軒のせともの廉売の露店が並ぶ「せともの大廉売市」に、毎年30万人の人出を集める日本最大規模の陶器市です。
内容、種類の豊富さでは日本一!
昭和7年、磁祖・加藤民吉の遺徳をたたえる産業祭として創始されたという歴史ある陶器市。
加藤民吉は、明和9年(1771年)、瀬戸の大松窯の次男として生誕、九州で磁器の製法を学び、瀬戸で磁器生産を開始し、尾張藩の染付御用達となりました。
日本最大級の陶器市である『せともの祭』では、日常使いの品から、陶芸作家のものまで種類も豊富です。
遠来の客も多いのは、市価の半値以下の特価品も多いことだけでなく、他の陶器市に比べ、バリエーションが豊富な点。
瀬戸では和食器だけでなく、洋食器や、ファインセラミックス、海外輸出用に生産される食器(セトノベルティ)の伝統を受けヨーロッパ風の動物・鳥などの置物、古代人形、壁掛け、装飾性の高い食器などもあって、見て回るだけでも充分に楽しめます。
瀬戸焼は実に幅広いジャンルがありますが、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」には、赤津焼(瀬戸市の東端にある赤津地区で焼かれる古窯)と瀬戸染付焼(加藤民吉が創始した磁器)が指定されています。
「せともの大廉売市」では、とにかく掘り出し物が多いので、飲食店の経営者の買い付けも多いのが特徴。
通(つう)の人や瀬戸焼に詳しい人は、各窯元の出品にキョロキョロといった感じです。
品野エリアでは『品野陶磁器センター せともの祭』(会場:品野陶磁器センター/品野窯元大廉売市など開催)、赤津エリアでは『赤津焼まつり』(会場:赤津焼会館・会館前広場/)も行なわれます。
新進陶芸家を抱える陶房・窯元なども陶器市に参加するので、1日がかりで町を歩く気持ちで訪ねるのがおすすめ。
さすがに瀬戸焼はすごいと実感することでしょう。
窯神橋周辺、記念橋交番周辺には交通規制が実施されるのでご注意を。
ちなみに、『有田陶器市』(毎年4月29日~5月5日/佐賀県有田町)、『土岐美濃焼まつり』(毎年5月3日~5月5日/岐阜県土岐市)と並んで、「日本三大陶器祭り」(日本三大陶器市)にも数えられています。
『第93回せともの祭』おもな行事
【せともの大廉売市】
9月14日(土)9:00~18:00
9月15日(日)9:00~17:30
【花火打上げ】
9月14日(土)18:25~1845
荒天の場合は、9月15日(日) 18:05~18:25
第93回せともの祭|瀬戸市|2024 | |
開催日時 | 2024年9月14日(土)~9月15日(日) |
所在地 | 愛知県瀬戸市山脇町12−1 |
場所 | 尾張瀬戸駅周辺と瀬戸市内一円 |
関連HP | 瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄尾張瀬戸駅下車、徒歩すぐ |
ドライブで | 東海環状自動車道せと赤津ICから約4.5km |
駐車場 | 臨時駐車場を利用(小・中学校は雨天時は利用不可、駐車場が少ないため公共交通機関での来場を) |
問い合わせ | 瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会 TEL:0561-85-2730 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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