東海道・山陽新幹線のN700Sはすべての座席にコンセントがありますが、N700の普通車では、窓側席と最前部・最後部の座席しかコンセントがありません。そこで問題となるのが、「窓側席のコンセントは誰が使えるのか」という問題。SNSなどでも様々な問題がレポートされています。
AC100V、2A(アンペア)という点にも注意が必要
3列席の窓際を指定し、途中から乗車したら、真ん中に座る子供がゲームをしていて、すでにコンセントは子供のゲーム機につながっていた・・・、そんな「事件」がSNSで盛り上がり、さてさてN700の普通車にある窓際席のコンセントは誰が使えるのかが話題に。
JR東海だけでなく、JR東日本もE7系(北陸新幹線のJR西日本はW7系)とE5系の一部新型車両の新幹線には全席の背もたれにモバイル用電源が設置されていますが、それ以外の普通車にはやはりJR東海のN700と同様に窓側席と最前部・最後部の座席に、モバイル用コンセントが設置されるのみです。
つまりはそれがこれまでの標準仕様だったわけです。
実は、お盆、連休、年末年始など、ファミリーの大移動が起こる時期には、必ずこの「コンセント争奪」が話題となります。
窓際席の人が使うのが当然だと考える人が半数近くいて、常識的にはそうなるかと思われますが、はたして。
JR東海、JR東日本の広報によれば、「お客さま同士、譲り合ってお使いください」という当然ながらの解答に。
しかし、通路側や3人がけの中央席の人がコンセントを使った場合、足元にコードが伸びて邪魔というだけでなく、トイレなどで席を立つ際につまずく危険ということも想定されます。
これはマナー違反ではとも思えますが、基本は譲り合いの精神でということに。
それでは自分が使えないと考えるなら、二つ口、三つ口のコンセントを持参するものJR的にはOKとのこと。
ただし、使用できる電源容量には限りがあり、あまり推奨される使い方ではありません。
電圧の変動もあるので、あくまで自己責任になります。
JRによれば、新幹線に備えられているコンセントは、AC100V、2A(アンペア)、60Hz(ヘルツ)。
通常の家庭のコンセントは、AC100Vで15Aなので、新幹線のアンペア数は一般家庭の7分の1しかないことがわかります。
接続する機器は、このアンペアと同じか、それ以下ではないと正しく作動することができないので、注意が必要なのです(決められた容量内で使うことが重要)。
ノートパソコンやスマホなどは一般に1A〜2Aですが、タコ足配線にすると、安定性が損なわれるという問題が生じるのです。
N700S、グリーン車など全座席にコンセントがある車両でもアンペア数などは同じなので、充電する機器の必要アンペア数を確認してから利用を。
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