東京〜名古屋を結ぶJR東海バス、JRバス関東の東名ハイウェイバス。種別は、「急行」、「特急」、「超特急」、「直行」の4タイプあり、「超特急」が早そうなイメージですが、実は最速は新東名高速道路経由の直行「新東名スーパーライナー」で東京駅〜名古屋駅を最速5時間5分で結んでいます。
狙い目は2階席の先頭部分、まさに展望席!

昭和44年6月10日に前身の国鉄バスによって運行が始まった歴史ある高速バスです。
「急行」は途中のバス停にすべて停車しますが、東京駅〜静岡駅などの区間運転。
「特急」、「超特急」、「直行」も停車バス停の違いだけで、料金に変わりはありません。
「直行」は、新東名高速道路経由便にのみ設定され、東京駅〜名古屋駅間ノンストップの直行「新東名スーパーライナー」、バスタ新宿〜名古屋駅間ノンストップの直行「新東名スーパーライナー新宿号」があります。
東名高速道路の経由便では、ノンストップで走行する便はなく(新東名経由の方が時間的に短いのでノンストップの意味がありません)、最速の速達タイプは「超特急」ということになります。
新東名高速経由便の「直行」が最速なのは、名古屋ICを経由しないから。
東名高速道路を走る「超特急」は、名古屋ICで東名高速道路を降り、星ヶ丘から一般道を走行、星ヶ丘、本山、千種駅前、栄と停車し、名古屋IC〜名古屋駅で50分を使ってしまいます。
そのため超特急といえども所要は6時間以上かかることに。
対する直行「新東名スーパーライナー」は、遠州森町PAでの休憩以外はノンストップ。
豊田JCTから刈谷PA、豊明ICと伊勢湾岸道を走って名古屋南JCTから名名古屋高速大高線、さらに鶴舞東JCTから都心環状線に入るので(黄金ランプで高速を降ります)、一般道を走る区間も少なく、時間短縮につながっています。
朝夕のラッシュ時間帯などでは5時間30分かかる便もあるので、予約の際に所要時間のチェックを。
人気が高いのはスカニア製のダブルデッカー(2階建て)バス。
2階席は3列クレイドル・シート(1階は4列シート)で、先頭部分はまさに展望席です。
乗降口側からA列、B列、C列の順で全29席なので、早めの予約が必要です。
クレイドル・シートとは、リクライニングシートを後方へ倒すと、その動きに座面が連動し前にスライドするシートのこと。
「ゆりかごに包み込まれるような感覚」が売りです。
ヘッドレストには可動式枕、各座席には仕切りカーテンが付いて、グリーン車並みの雰囲気。
ちなみに一部のバスや夜行便を除いて、JRの東名ハイウェイバスは、料金は乗車区間によって決まるため、同じ料金で2階建てバス、3列(2+1)シート、しかも所要時間の短い直行便に乗ることができるという大きなメリットがあります。
新幹線や在来線の特急とは比較できませんが、3列のリクライニングシートで、ノンストップ(休憩はあります)で、かなりお得な感じが。
東京〜名古屋の高速バスで最速は「超特急」を超える「直行」、2階建て・3列シートも! | |
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