南紀・白浜温泉(和歌山県白浜町)の「アドベンチャーワールド」で飼育されていたパンダが、中国に返還されたのが令和7年6月28日(土)。日本中のパンダファンは、パンダロスとなったわけですが、白浜温泉では7月の宿泊者が前年に比べて1万泊もダウン。秋旅は南紀・白浜温泉が狙い目かもしれません。
令和7月の宿泊者数は前年比で1万人減
白浜温泉旅館協同組合によれば、令和7年7月の白浜町内のホテル、旅館の宿泊者数は8万8524人。
これは昨年に比べて1万人少ない数字とのこと。
この数字には民宿が含まれないため、実際の減り具合はさらに大きいことに。
実は、パンダには日本中にファンがいて、毎月のように足繁く通う人もいたのです。
8月1日(金)には、「ここはもう、ビーチじゃない。リゾートだ。」をキャッチフレーズに、白良浜に冬場や夜も営業するビーチカフェ「Suntide Cafe & Bar Shirarahama」(サンタイドカフェ アンド バー シララハマ)をオープン。
白良浜を起点に新しいリゾートを目指して再出発、「ここからみなさん白浜は変わっていくんです!きょうから白浜は変わっていくんです」(白浜町・大江康弘町長)と町を上げて意気込んでいます。
南紀白浜といえば昭和30年代~40年代には新婚旅行で、その後は温泉ブームもあって人気を博し、さらに昭和63年からは絶滅の可能性がある動物の保護や啓発を目的に、「アドベンチャーワールド」でジャイアントパンダの飼育が始まり(当初は辰辰、慶慶の2頭)、三段壁、円月島などの定番の名勝に加えて新たな観光要素が加わり、集客力がアップしたのです。
JR西日本とアドベンチャーワールドが共同開発したラッピング列車「パンダくろしお」も平成29年8月に運行を開始、好評を博していました。
JR西日本は「長年パンダが届けてくれた楽しい思い出に感謝の気持ちを表し、運行を継続いたします」と発表しているので、今秋は、「パンダくろしお」に乗って白浜温泉へというのもおすすめです。
海水浴シーズンが終わった秋口には、大型の宿泊施設は、集客を目指してネット上でのセールやお手軽プランの設定もあると思うので、要チェックです。
秋旅は南紀・白浜温泉が狙い目!? 「パンダショック」で観光客減 | |
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