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尻高人形芝居|高山村|2024

尻高人形芝居

2024年11月23日(土・祝)13:30~15:30、群馬県高山村で『尻高人形芝居』(しったかにんぎょうしばい)が行なわれます。尻高人形は、名古屋で活躍した人形芝居の一派「豊松流」の流れをくむ豊松伝三が明治19年、尻高に滞在し、道具一式を渡して山田与平に伝授したものがルーツ。

関東では珍しい人形芝居の定期公演を実施


現在は、「尻高人形錦松会」(きんしょうかい)が、頭(かしら)31体、衣裳約200点を保有しており、「生写朝顔話・宿屋より大井川の段」など11演目を上演可能。

尻高人形錦松会の定期公演は、西広場屋内ゲートボール場に併設された常設舞台で毎年11月23日に行なわれています。

「尻高人形」は、一人遣いの人形で、義太夫節に合わせて演じられます。
体高50cmほどの小型の人形を用い、遣い手は立ったまま、左手を人形の衣裳の背中に差し込み、頭を支えるサシ(心串)を操って、眉・目・口を動かします。
右手では2本の「差し金」(長さ40cmほどの2本の竹製の棒)を使って、人形の両手を作動。
一人遣いには珍しく、両手の可動範囲が広いのが特徴です。
差し金という補助を使うため「差し金人形」とも呼ばれてきました。

人形一座は淡路島や大阪など関西で発生したものが古く、これが関西から関東へと伝わったもの。
かつて群馬県内には40か所以上で人形芝居が上演されていましたが、今では希少な存在で、国の無形民俗文化財にも選定されています。

地元の史料としては、明治19年、豊松伝三が尻高字火之口の山田与平に与えた免状が現存。
山田与平は「豊松与伝次」を名乗って「豊松座」を結成し、積極的に上演活動を行ないました。
一時衰退し、昭和恐慌直後の昭和8年には道具類も売り出されてしまいましたが、これを買い戻し、座名を「錦松会」と改め、復興に尽力してきたのです。
毎年11月23日に、そこで定期公演を行なうようになったのは平成11年度から。
関東では珍しい人形芝居、ぜひ見学を。

尻高人形芝居|高山村|2024
開催日時 2024年11月23日(土・祝)、毎年11月23日
所在地 群馬県吾妻郡高山村尻高2577
場所 西広場屋内ゲートボール場
関連HP 高山村公式ホームページ
ドライブで 関越自動車道月夜野ICから約15km。渋川伊香保ICから約24km
問い合わせ 高山村教育委員会 TEL:0279-63-3046
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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