『大阪・関西万博』での「空飛ぶクルマ」商用運航に暗雲が!

空飛ぶクルマ

「EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト」で、「空の移動革命?! 次世代の空の移動手段」、「空飛ぶクルマの運航事業者は、会場内ポートと会場外ポートをつなぐ2地点間運航の実現を目指し準備中」とPRしていますが(2024年6月26日現在)、実はすでに赤信号が灯る状況に・・・。

国産の「空飛ぶクルマ」は愛知県のSkyDriveが開発中

政府(内閣官房)も「大阪・関西万博における空飛ぶクルマの実現」で、「博覧会協会や自治体、運航事業者、ポート運営事業者と連携して、⼤阪・関⻄万博において、遊覧⾶⾏や⼆地点間移動など、空⾶ぶクルマの活⽤と事業化を目指す」としていますが、この遊覧⾶⾏や⼆地点間移動はほぼ絶望的な状況に。

国内唯一の自社開発でドローンにも似た斬新なデザインの「空飛ぶクルマ」を手掛けるのは、新興企業のSkyDrive(スカイドライブ/愛知県豊田市)。
商業輸送に関しては国交省の厳しいハードルもあり、2024年6月14日、SkyDriveは公式に商用飛行断念を発表しています。

大阪・関西万博ではSkyDriveに加え、ANAホールディングスと米ジョビー・アビエーション、日本航空、丸紅が運航を予定しています。

空飛ぶクルマの運航事業者の一つに選ばれた丸紅は、イギリスのバーティカル・エアロスペースに機体の開発を依頼していますが、「当初想定したレベルに達しない」ことから2023年5月に早々と断念(その後も無人飛行試験中に墜落事故を起こすなど、開発は前途多難です)。

1970年の『大阪万博』では現在のスマホを予感させる「ワイヤレステレホン」、2005年の『愛知万博』はユビキタス社会の到来(誰でもどこでもネットに繋がる社会)がテーマでしたがで、「超電導リニア」も登場し、いずれも実用化されています。
今回は100年に一度の輸送革命ともいわれる「空飛ぶクルマ」でしたが、まだ少し時期尚早だったようです。

ちなみに、スカイドライブの「空飛ぶクルマ」はパイロットを含めて3人乗りの電動の機体で、垂直に離着陸。
万博には間に合わなかったものの、2026年以降に量産に必要な「型式証明」を日本で取得、商用運航を始めたいというスケジュールです。

EXPO 2025 大阪・関西万博
開催日時 2025年4月13日(日)〜10月13日(月)
関連HP EXPO 2025 大阪・関西万博公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ